学び合いのお題 (5年 分数のかけ算)
分数のかけ算×学び合い
1㎗で3/7㎡の面積をぬれるペンキがあります。このペンキを2㎗使うと何㎡ぬることがでるでしょう。
発問:2㎗って1㎗の何倍?ホワイトボードに書きます。せーの!ダーダン。
子:2!
発問:じゃあ、この問題の答えを求める式はどうなる?5,4,3,2,1せーの!ダーダン。
子:3/7×2
「そやなぁ。1㎗の2倍やから、3/7㎡の2倍になるはずやなぁ。でもな、困ったことに答えがたくさんでてしまってん、 、、
Aくんは
「せんせー!わかった!分子に2かけて6/7㎡や!」
ほんで、Bくん。
「いやいや何言うとんねん。分母の母ちゃん優先や。やから分母に2かけて3/14㎡やで」
ところがどっこいCくんはこんなこと言うてんねん。
「AもBも平等って言葉知らんなぁ〜。子どもも母ちゃんもどっちも大事やねん。やから分子と分母に2かけて、6/14や!」
「さてさて、ABCのどの計算方法が正しいんでしょうね。今回の学び合い。正しい計算方法はどれか、1㎗マスの図を使って説明してもらいます」
Aやと思う人?
Bやと思う人?
Cやと思う人?
「いろいろやなぁ。じゃあ、自分とは違う考えの人を仲間にできるように説得してみて。自分の説明で相手の考えを変えれたらすごいなぁ〜。」
めあて
正しい答えはどれ?
3/7×2の計算方法を図を使って説明しよう。
「はい、どうぞ」
賛否両論あると思います。
でも、うちのクラスには古畑任三郎式があってるんですよね。
会社活動再開
会社活動がスタートしました!
1学期もやってたんですが、
勢いだけで終わってしまい、、
3学期からうまくいくかなぁ
子どもたち冷めてないかなぁ
といろいろ不安もあったんですが、
「あと40日しかないけど、 勉強も遊びも思いっきり楽しもうぜ!」
この一言で始めちゃいました笑
インストラクションは勢いだけ!
「クラスもさ、学年もさ、楽しかったら超幸せだよね。学校や遊びのルールで叱られることが増えてるからさ、そんな雰囲気をさ吹き飛ばすようなオーラをさ、5年1組からつくっていこう!楽しまなきゃ損だよ!」
もう、ほんと勢いだけ!
意識したのは、先生がほんとに楽しみたいって思う気持ちを全面に出すこと。
それだけ。
さて、なんでも工作会社に早速仕事を依頼。
「給食当番表の作成」
え、今さらと思うかもしれませんが、
3学期の当番表なかったんですよ笑
で、やっぱり不便やなとなって、
過去のサンプルをもとにつくってもらいました。
そしたら、
「せんせー、うまく中心とられへん」
「そかそか、じゃどうしたらいいと思う?」
「えー、わからん!なんかいいアイデアない?」
「そかそか。では君に秘密の道具を授けよう〜、タッタラ〜コンパス〜!」
「あっ、わかったわかったで!半分のきょり測るの!」
「そうそう。じゃぁ、8等分するにはどうしたらいい?」
「分度器やろ!いけるわ!」
「なー、ここで算数で習ったことが生かせるんやなぁ。もう君は当番表作れるわ。やったね」
パニックになったら立ち歩いてしまう彼が、輝く瞬間。
心が温まる瞬間。
係活動についてもっと研究したいなぁと思えた日でした。
で、明日の活動というと
イラスト会社ポケモン部による
ポケモンクイズ
ギネス記録会社による
1分間前跳び競争
ええ感じやん。
あっという間の3学期、楽しんでいこうぜぃ〜!
「PAなんてやりたくない」の背景
「PAなんてやりたくない」
ちなみに、その子の言葉の背景にあるエピソードとして思い浮かぶのは
・PAやペアトーク、ホワイトボードミーティングなどで成功体験が得られなかった。
・PAでは自分の考えを表現することが難しく、振り返りをジャーナルに書けないことが多くなった。口頭での振り返りもしていたが、結局ペアトークも苦手なので話す振り返りも十分に機能しなかった。
・ぼくがペアトークの相手になって話を聞こうとしたときもあったが、PAで上手くいかなかったときは機嫌が悪くなかなか口を聞いてくれなかった→振り返りができないまま終わる。
まとめると、
成功体験の少なさ→価値が分からない
失敗経験の積みかさね→嫌い
今のところ、シンプルにまとめるとこんな感じです。
心の体力が冷えてたんやろなぁ。
弱点は振り返り、、なのか。
その子が輝ける場面設定、、なのか。
どうしたら心の体力温まるかなぁ。
うむむ。
PAなんてやりたくない
ある男の子が「PAもペアトークも嫌や、ホワイトボードも嫌いや。このクラスは他のクラスと違うことしてるから嫌や」と別件で指導しているときに言うてきたんです。
その子は学力も厳しいし、振り返りジャーナルもなかなか書けないし、あかんこと指摘されたらすぐ拗ねて口をきかなくなることが多くて、関わる上でいろいろ課題がある子です。
言葉をそのまま鵜呑みにせず、根底の原因は何なのか、対話することにハードルがある子なんですけど、時間をかけて向き合っていきます。
自分が大事にしている実践を、全部否定されたので、ある意味自分のやっていることを見直すチャンスやと考えています。
全員に合う実践なんてないんですが、今回の件で自分の実践で苦しんでいる子がいるかもしれないと振り返れました。
さて、次につなげるために。
また1つ壁がやってきました。
新たな風がふく
出前授業でPAやってみた!
学級休業中にチャンス到来。
なんとなんと、
主任のクラスで5時間目をまるまる頂戴し、プロジェクトアドベンチャーをする機会を頂きました!
いつもうるさくて怒鳴ることが多いと聞いていたので、どんなものかなぁ〜と少しドキドキしながら教室に入りました。
が、子どもたちはとても有能で力がありました。
まずは先生クイズから始めました。お題は小学校のときにやっていたスポーツ。静かに相談もとても上手。
その後の流れはこんな感じ
・静かをつくろう
・バキューン
・ウエスタンチャレンジ
・フルバリューコントラクトの確認
・チャレンジバイチョイス
・愛と思いやりの机運び
・ラインナップ
・パタパタ
フルバリューコントラクトの話の中で、印象的だったのは、BE HEREのところでの子どもたちの反応。
「プロジェクトアドベンチャーでは一人一人の気持ちを大切にするから、自分でチャレンジを選べるんだ。例えば、今日は友だちとケンカして参加する気分になれない。そんなときは無理して参加しなくていい。その代わり、今日は見学する、いや先生のお手伝いをするなどなど、自分で参加の仕方を選んでね。これも立派なチャレンジだから」
「参加するかどうか選べる」という話を聞いて、子どもたちは目が点になってました。
さて、PAではというと、鈴と手の合図で静かをつくる成功体験を積み、バキューンでできないことを楽しみ、ウエスタンチャレンジで無邪気に交わり、ラインナップで自然に協力して。パタパタで目標達成のため気持ちを1つにする。
子どもたちは有能でした。
主任の感想というと、
「こんな子どもたちの姿は初めてやった。ふざけるわけではなく、みんなが1つの方向に向かっていく感じ。無邪気に楽しむ感じ。縛りつけてたんかもなぁ。あと、あんなに静かにできるのが驚いた。それと、先生が子どもたちを否定する言葉が一切なかったから、全てを受け入れられている安心感があったね」
子どもたちの姿は主任の言葉通りでした。
子どもたちには力がある。
ただ、上から押さえつけられて発揮できていないだけ。
他のクラスでPAをやらしてもらって、改めて感じました。
明日は1〜4までプロジェクトアドベンチャー!こんなにもチャレンジの機会を頂けてぼくは幸せ者です。
学び合いのお題 (5年 割合)
問題文
みかさんは250円のマジックペンを30%引きの値段で買いました。代金はいくらですか。
「えー、30%引きとかめちゃ安いやーん。なんぼもってたらええんやろ?えーっと、もともとの値段に0.3かけたらええやんな。」
250×0.3=75
「めっちゃ安いやん!ラッキー」
「いらっしゃいませー!」
「これくださーい(75円を出す)」
「お客様代金まちがってますよ。これじゃぁ足りないです」
「えー!!!計算まちがえたんかぁ!?いや間違えてへん。買われへんやーん涙」
寸劇終了
「さて、代金がちがっていたみたいですが、結局250×0.3=75の75円って何やったんやろ?」
めあて
割引の代金の求め方を説明できる。
ポイント
求め方は2つあるよ
75円の正体も説明しよう
もとにする量は250円
インストラクションはざっと6分。
インフルエンザの対応で、クラスから離れなければならず、学び合いの時間はほぼ子どもたちに任せていました。
子どもたちに「なんで?」が生まれたら、意欲はグーンと高まる。
少し粗いけど、こんな導入もありなのかもしれません。わかんないけど。
何でも冒険にしよう!
毎日に「ドキドキワクワクのチャレンジ」があるってとても素敵なこと。
でも、2学期までは毎日なんて難しい。
毎日大層なことなんてできないよ。
と思ってました。
が、最近いろいろやっていて、
あれ?これってドキドキワクワクのチャレンジになってるよね?って思う瞬間があります。
枕草子の暗唱
漢字テスト
視写
時間走
音読
給食
帰りの用意
などなど、少しの工夫を加えるだけで、ドキドキワクワクにできるんです。
そのために一番大切なことは目標設定。
自分で少し背伸びの目標を決める。
例えば、枕草子の暗唱大会。
①春+音読
②春夏+音読
③春夏秋+音読
④春夏秋冬
の四つから自分の目標を選び、
読み間違え、10秒以上の間はアウト。
発表は自分から挙手。
挙手がなければ、魔法のお箸でランダム。
聞く側は発表者をじっと見つめる。
などルールを定めれば、もう冒険です。
「せんせー、めちゃ緊張した。頭の中真っ白になりそうやったよ」
ね、この緊張感を感じる瞬間って大事。
ドキドキするもんね。
もちろん、いきなり目標決めてがんばりましょーっ!と言ったら、上手くいくわけではなく。
プロジェクトアドベンチャーで目標設定の大切さを確認し、エビングハウスの法則で練習を繰り返すことの大切さを伝えたりしました。
実際に自分も枕草子を全文暗唱して、それまでに至る過程を具体的に伝えました。
漢字テストも目標点を毎回設定。
目標達成のために、宿題ではない学習をどれだけ積めるのか。
楽しく、少しドキドキワクワク、
やってみよっ!って思えるしかけを少しの工夫で作りたい。
最近の関心ごとです。
来年は1学期から意識してやりたいなぁ。
読書のあれこれ〜青学の集団づくり〜
なるほどなー、うんうんと共感した部分をメモメモ。
◯理想の上司
前向きに捉えてくれる上司。それで失敗をしたときに真剣に怒ってくれて、最終的には励ましてくれる上司。そして、ある程度基本ができるようになったら部下に任せてくれる上司、というのが理想の上司じゃないですかね。
☆上司は教師と置き換えることができる。
◯規律と自由
私は、組織というものは、ベースにちゃんと組織としてのルールがあって、その上に自由な発想というのが乗っかってくるものだと考えています。最初からすべての自由を与えてしまったら、それは単なる緩い組織となり、組織として重要な土台がしっかりできないと思っています。
☆規律は大切。当たり前のことだけど。ぼくは今年度自由度が高い状態から始めた。安心した場をつくるには安心な場づくりのために教師が譲れない一線(大切にしたいこと)を引くことが大切だ。規律厳しく従順な集団を育てるというわけではなく、安心感ある集団にするために規律という名の土台をしっかり築く。その上に自由が広がっていく。いきなり自由だけを与えられても、自由の使い方が分からなければ意味がない。型を与えて、型を破っていく子を育てていくイメージ。
◯『当たり前のこと』が分かるために 〜組織主義へから個人主義へ〜
「君にとって」がいまの若者にとってはキラーワードですね。「組織にとって」は絶対に通じない。不安定な世の中に生きているので、個人の損得に対しては敏感になってきています。また、いまの若者はSNSを介したコミュニティをたくさん持っています。コミュニティがたくさんあるので、1つ1つのコミュニティの価値は相対的に昔より下がってきているし、極端に言えば、嫌なら離脱、ブロックしてしまえばいい、それでも他のコミュニティがある、という感覚が強くなってきていますから。「せっかくいままでがんばってきたのに、こんなことをすると一気に信用落とすよ。どうなの、それは「君にとって」損でしょ」と言われたほうが、最近の子は動く。
☆若者論としては納得する部分は多い。クラスの場合は、「自分」が損すると「みんな」が損するって話を使い分けているかなぁ。
◯人間の横着さ
全員でそろえる、合わせることは一見非効率に見えて、重要な意味がある。「全員一緒にいただきます」をしないと、朝食を適当にすませる人がでてくる。自由に任せることで適当にすませることがある。
☆朝学、読書タイム、ノートに意見をかかせる、連絡帳(情けない話だが、、)などが当てはまるかなぁ。
◯ルールの浸透
組織が発展途上の場合、ルールも未整備だし、ルールを破る人もたくさんいる。でも、組織が成熟してくると、ルールも確立し、ルールを破る人も出なくなる。でも同時に、そのルールがそもそもどういう目的やプロセスでつくられたのかを理解する人はいなくなり、ルールを守っていさえすればいい、と考える人が多くなる。
☆学級目標がただの飾りになってないか?
アップデートしていきたいな。
◯土壌をつくるのに時間がかかる理由
支配して洗脳したほうが成果は早く出る。
→なぜ成果を求めない❔
洗脳者がいなくなれば、何もできなくなる。自立・自律する力を育てられない。それでは社会に出たときに困る。(長期的視野)
◯自立した集団づくりのステップ
私はチームの進化を四つのステージで捉えています。第一ステージは私からの一方通行の指示。就任から最初の3年間くらいがそうでした。第ニステージではリーダー制度をつくり、選手自身のリーダーシップを養う時期。それが就任四〜六年目くらい。第三ステージは私が就任してから七〜八年目頃からで、私からは答えを出さずに選手の自発性を待つようにさせました。ここでティーチングからコーチングへと指導方法が変わったのです。そして第四ステージ。私は選手やコーチの後ろに構えている形をとっています。
☆信頼ベースと似ているなぁ。来年度は、今年よりも教師主導ではじめて、徐々に手放していく学級づくりにしたい。丁寧に丁寧に。それと、1年間で成長させなきゃ!という〜せねばいけないを捨てたいな。
Evernoteにメモしてるので、何度か読み返して更新していきます。
☆気づき
教師主導でもいいじゃん。その方が有効な場面って結構あるはず。
自由は段階を踏んでから、徐々に与えた方がいいよな。自由から主体性が生まれたらいいけど、惰性も生まれる場合あるもんね。これも集団の基礎(規律)がどれだけ整っているのかによるんじゃないかな。規律があるから、主体性が生まれます!とは言い切れないけどね。
こだわりを捨てよう〜「書くこと」〜
3学期は「書く」ことを大事にしつつ、でも「こだわること」はやめようと思う。
これまでは、
①振り返りジャーナルに書く
②振り返りシートに書く(質問が4〜5つ)
③ペアトークで振り返り
の3つで振り返りをしています。
が、やっぱりジャーナルに「書く」ことが苦手な児童がいて、
「1行しか書くことない❔」と聞くと
「おもいつかない」「なんてかけばいいか分からない」
と返ってきます。
たまに書いたとしても、
「楽しかった」
「むかついた、うざい」
「今日はがんばった」
と、こんな感じ。
でもでも、オープンクエスチョンで聞くと、具体的な話が出てくるんです。
そこまで考えてたの!って。
じゃぁ、ジャーナル書く前にペアトークで振り返ればいいじゃんって話になるんですが、その余裕があるときとないときがあって(僕の力不足・・・)
面談ぽくなってしまうかもしれないけど、
個別に週2回ほど振り返りタイムみたいな「話して振り返る」時間をつくっていきたいなと思います。
具体的な方法はまだ未定。
書けてない=振り返れてない
になっていたので。(僕の考えが悪いよね)
決してそんなことありませんからね。
振り返るチャンネルを増やしてければいいな。