空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

思いやりと言う名のノイズ

算数が苦手なA君。


分数のわり算

仕上げの問題です。


スタートから投げやりな感じで。

前においてあるプリント問題をといて解いている。けど、やり方はかなり適当。プリントのレベルも彼からしたら少し高め。これは一緒にやった方がいいなぁと思い、こんな感じで声かけしました。


僕「〇〇君、こっちおいで。一緒にやろう」


子「自分でやるからええねん」

と言いながら、机の上に突っ伏している。


僕「レベル高いプリントやるからやぁ。まずはこの問題からやろうよ」


机に近づき、計ドを開く。


子「俺には無理やからぁ。」


ノートに俺はバカと書いてある。


僕「これはできるやつやん。できる技を少しずつ確実に増やしていこ。まずは計算問題や」


とまぁ、こんなやりとりだったんですけど、

こんな関わり方でやる気にさせれたら、苦労しませんよね。


A君は課題が多い子なんですけど、

今回のことについては彼がなぜやる気をなくしているかをもっと考えなければいけなかった。原因の1つに僕の関わり方の不味さがあったと思います。



・彼が算数に苦手意識を持っていることは多くの子たちが知っている。のにも関わらず、みんなに聞こえる声で指導をする。

・僕の言葉は、結局「〇〇君はできへんから先生がつかな無理やろう」的なメッセージになっている。

良かれと思ってかけてる言葉が、彼の自己肯定感を下げている。


以上のことから、

そもそも授業が始まる前から、

・やるべき課題を明確にしておく

・彼に見合ったレベルを示し、それをクリアする。目標設定を細かくしていく。


などの声かけをすれば良かったのではと仮説を立てる。そしたら授業中に、僕から彼への無用なノイズは少なくなる


自分のレベルにあった明確な目標がある彼は、スムーズにスタートを切れる。


かもしれないと、自分の関わり方を反省しています。僕の声かけはノイズでしかなかった。


反省。





質問づくりやってみました

国語 物語文「風切るつばさ」で質問づくり(QFT)にチャレンジ。


f:id:metch96:20170601204818j:plain


初発の感想→質問づくりに変えました。


質問の焦点は「各場面の登場人物の気持ち」


ダンロスステインさんが示した手順とは違いましたが、思ってたよりたくさんの質問が出ました。


子どもたちの疑問から授業を組み立てていく。

少し質問づくりのイメージができたかな?


物語文の新しい授業展開が出来そうです。



限界は超えるべからず


①夜な夜な頑張って、睡眠時間削って、家族の時間も仕事に変えて作っためーっちゃ準備された授業。


②睡眠時間はまぁ6時間ぐらいは確保して、家族とご飯を食べて、ちょっと余裕を持って学校にいって、よしこんな感じでやるかと10分ぐらいで考えた授業。



失敗はどちらにしてもあるんですけど、

②の方が授業が成立する。



もちろん。

1単元まるまる準備して見通しを持って臨みたい。でも、どうしてもその日暮らしな日々になってしまいがち。時間の使いた方や実力もまだまだです。


去年は時間もあって、やみくもに実践をやってました。でも、それは自分のことだけに時間を注力していたからできていたことだと思います。



もうこれからは違う。

できる範囲で、増やす引き出しは1年に1個だけ。



慌てて用意した余裕のない自分よりも、

ちょっと準備不足でも、温かく笑顔で雑談を楽しんで、よし今日もやろう!というあったかいエネルギーが表情から自然と出ている大人でありたい。



①だと頭ボーッとして、笑顔少なくて、

子どもたちからしたら目の前にボロボロの先生が立っている感じになってしまって。



自分に余裕がないのに、

子どもたちの気持ちを受け取れるはずがない。

気づくはずがない。



思いつめたせんせいなんて、

子どもたちは嫌だもんね。



最近、こんなことをよく考えます。

ワクワクセンサー

今年一番力を入れたいと思っている

会社活動が始まりました。


「ウェズレーのくに」を読み聞かせして、好きなことをとことん追求する面白さを語りました。



伝えたことは、


「なかなか好きなこと選ぶって難しいよね。わかるよ。仲良しでやりたい気持ちも分かるけど、選ぶときはね、面白いと思ったほうを選ぶと楽しくやれるもんなんだよ。自分軸を大切にね」



できた会社はというと


ベジタブル会社

新聞&インテリア会社

イラスト会社

ATM株式会社

絵本読み聞かせ会社(3チーム)

工作さいほう会社

修理会社

イベント会社

ミニ先生会社

はてなカンパニー


何よりうれしかったのは、

ユニークな会社ができたことではなく、


「面白そうやから、やっぱりこっちの会社にしていい?」

と、自己選択ができていたこと。


今だからこそ、子どもたちには「妥協ではなく、好きなこと、面白いた感じたことで選ぶ」経験をたくさん積んでほしい。


その経験が豊かであれば

ワクワクセンサー、ビンビンの大人が生まれるんだろうなぁ。


そうなって欲しいなぁ。


アップデート〜振り返りジャーナル+α〜

振り返りジャーナル×成長ノート


振り返りジャーナルを自分にとってよりよいものへ。


菊池先生が提唱している成長ノートの実践

に取り組んでいる友だちと話をしていて、感じたこと。


①書く時間

→時間は5分〜10分。ストップウォッチで時間を測って、「集中×書く」の時間を作る。書く時間は帰り会のときにこだわらない(←これは自分の中で大事) 集中して書ければ良い。


②テーマ

振り返りのテーマが思いつかないときがある。これはテーマに特別感を出そうとしすぎてたから。授業内容の些細なこと、極端なことをいえば授業で扱った四字熟語についてなど。テーマはシンプルに。書けるだけ書く。


③ノートのサイズ

大学ノートの3分の1にします。


以上、3つ。

付け足したり、省いたりと、こうすれば!という案はまだありますが、とりあえず今回はこの3つ。


振り返りジャーナルから名前も変わるかもしれません。


学び合い〜『1人も見捨てるな』

『学び合い』が始まりました。


復習&インストラクション 10分

時間は15分〜20分

説明しあいっこ 5分 男女2名以上

有志のプレゼン 5分


価値のインストラクションは以下2つ

1つ目は「助け合えるチームになってほしい」という思い。

2つ目はラーニングピラミッドを見せながら、「対話を重ねて得た学びの価値」を説明。


まずはご近所さん(班)から、相談。

近くの人が忙しそうだったら、号車で。

最後は号車を超えて。

と動ける範囲に制限をつけました。


43人でどうなるかと思いましたが、

人数が多い『学び合い』も悪くありません。


初期なので

『1人も見捨てるな』

『できた人、自分にできることは何や』

とかなりしつこく言ってます。


今はお節介焼きもOK!

僕も教えに行きます(モデルとして)


そして、

心の底からの

「できた」

「あっ、そういうことね!」

という子どもたちの言葉は何にも代え難く、

ほんまうれしいものです。


さぁ、これからです。






クラスが変わっても

放課後の出来事


去年担任していた3人の児童が「クラス変わっても振り返りお願いします」と言って、自作の「振り返りジャーナル」を持ってきました。1年間やりたいとのこと。テーマも各自で考えて。


僕が見るべきなのか、振り返りの宛先は現担任の方がいいんじゃないかといろいろ考えました。


が、とりあえず、伴走者はぼくで、現担任にも見せるということでOKしました。


全員とまではいかなくとも、きっとこの子たちにとってジャーナルの存在は大きかったんだ。最初は1、2行しか書けなかったのに。粘り強く続けて良かったと思えた瞬間でした。


43名➕3名で46名笑

徐々に現担任に移行していく予定ですが、

しばらくは、コメント25分以内を目標にがんばりたいと思います笑


今年の目標は毎日振り返ること!

気長にどんと構えてがんばります。

新学期スタート!

新学期がスタートしました。

6年生43名。教室に隙間がない笑


でもでも、ピンチはチャンス!

アイランド型を中心とした授業だと、教室空間は広くなるし。人数が多ければ多いほど、エネルギーも大きいはず。視点を変えれば、プラスに変えられそなことがたくさんあります。


今日は大阪ペースで学んだアイスブレイクでゆるく楽しんで、最後はじゃんけん大会でハイタッチのお別れ。ただ、強く叩く子が多かった、、苦笑

明日は愛と思いやりをこめたハイタッチを求めます。


振り返りジャーナルもここまで人数が多くなると、必須アイテム。43人一人一人とのコミュニケーションを大切にしていきます。


明日はホワイトボードゲームではじまりはじまり〜。


学び合いのお題 (5年 分数のかけ算)

分数のかけ算×学び合い

古畑任三郎


1㎗で3/7㎡の面積をぬれるペンキがあります。このペンキを2㎗使うと何㎡ぬることがでるでしょう。


発問:2㎗って1㎗の何倍?ホワイトボードに書きます。せーの!ダーダン。


子:2!


発問:じゃあ、この問題の答えを求める式はどうなる?5,4,3,2,1せーの!ダーダン。


子:3/7×2


「そやなぁ。1㎗の2倍やから、3/7㎡の2倍になるはずやなぁ。でもな、困ったことに答えがたくさんでてしまってん、 、、


Aくんは

「せんせー!わかった!分子に2かけて6/7㎡や!」


ほんで、Bくん。

「いやいや何言うとんねん。分母の母ちゃん優先や。やから分母に2かけて3/14㎡やで」


ところがどっこいCくんはこんなこと言うてんねん。

「AもBも平等って言葉知らんなぁ〜。子どもも母ちゃんもどっちも大事やねん。やから分子と分母に2かけて、6/14や!」


「さてさて、ABCのどの計算方法が正しいんでしょうね。今回の学び合い。正しい計算方法はどれか、1㎗マスの図を使って説明してもらいます」


Aやと思う人?

Bやと思う人?

Cやと思う人?


「いろいろやなぁ。じゃあ、自分とは違う考えの人を仲間にできるように説得してみて。自分の説明で相手の考えを変えれたらすごいなぁ〜。」


めあて

正しい答えはどれ?

3/7×2の計算方法を図を使って説明しよう。


「はい、どうぞ」


賛否両論あると思います。


でも、うちのクラスには古畑任三郎式があってるんですよね。

会社活動再開

会社活動がスタートしました!


1学期もやってたんですが、

勢いだけで終わってしまい、、



3学期からうまくいくかなぁ

子どもたち冷めてないかなぁ


といろいろ不安もあったんですが、


「あと40日しかないけど、 勉強も遊びも思いっきり楽しもうぜ!」


この一言で始めちゃいました笑

インストラクションは勢いだけ!


「クラスもさ、学年もさ、楽しかったら超幸せだよね。学校や遊びのルールで叱られることが増えてるからさ、そんな雰囲気をさ吹き飛ばすようなオーラをさ、5年1組からつくっていこう!楽しまなきゃ損だよ!」


もう、ほんと勢いだけ!


意識したのは、先生がほんとに楽しみたいって思う気持ちを全面に出すこと。


それだけ。



さて、なんでも工作会社に早速仕事を依頼。


「給食当番表の作成」


え、今さらと思うかもしれませんが、


3学期の当番表なかったんですよ笑


で、やっぱり不便やなとなって、

過去のサンプルをもとにつくってもらいました。


そしたら、

「せんせー、うまく中心とられへん」

「そかそか、じゃどうしたらいいと思う?」

「えー、わからん!なんかいいアイデアない?」

「そかそか。では君に秘密の道具を授けよう〜、タッタラ〜コンパス〜!」

「あっ、わかったわかったで!半分のきょり測るの!」

「そうそう。じゃぁ、8等分するにはどうしたらいい?」

「分度器やろ!いけるわ!」

「なー、ここで算数で習ったことが生かせるんやなぁ。もう君は当番表作れるわ。やったね」


パニックになったら立ち歩いてしまう彼が、輝く瞬間。


心が温まる瞬間。


係活動についてもっと研究したいなぁと思えた日でした。



で、明日の活動というと


イラスト会社ポケモン部による

ポケモンクイズ

ギネス記録会社による

1分間前跳び競争



ええ感じやん。

あっという間の3学期、楽しんでいこうぜぃ〜!


f:id:metch96:20170202191240j:plain