空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

『 学び合い』のあり方

『先生、俺に算数教えてや』

いつも教科書、ノートを出さない児童からの一言。

『学び合い』をすると、いつもおしゃべりで終わってしまうんですが、最近姿勢が変わってきました。

本来、『学び合い』は子どもたちが有能であるという児童観から、子どもたち自身の力で課題達成を目指します。だから、教師は目標と評価の一体化、学習環境の整備が主な役割になり、教科内容の教授はこどもたちの力に委ねる。教師は教えない。

でもでも、今回は、というかこのケースは、
『教えない』という選択肢はとれませんでした。

だって、目の前にある課題を解決しようと自分から『分からない』って言うたもんな。
えらい。

『 ・・・友だちに聞くのはもちろん、先生に聞いても良い。1人でやってもいい。自分が分かるために一番良い方法を選びなさい』冒頭で語った言葉。

教師主導のミニレッスンもできるように、黒板の前に長机を用意。
出張レッスンもできるように、デカホワイトボードも廊下側に設置。

この教師が思いっきり介入する形を『学び合い』と言っていいのか分かりませんが、、

結果、9割が目標をクリアできました。一斉授業なら45分かかるところを20分で。
確認テストの結果も見てみると、理解できているようです。
現在のクラスの実態では、教師も子どもも汗流すスタイルが良いみたい。

『相手に自分の能力を貸したり、相手の能力を貸してもらったりすることが社会において生き残る力』(学び合いテクニック 課題づくり入門)

大人の力だって借りていいんだよ。
借りれる人にならないとっ!

そんなことをふと感じた授業でした。