空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

こどもの心に残ること

『先生!先生の言う通りやったら、いけたで』

登校時間に会ったやんちゃ君から、開口一番に言われた言葉。

先週の日曜日にサッカーの大会があり、PK戦の末、自分のキックが決勝点になり、チームが優勝したらしい。しかも、MVPもとれたと。

そのPK戦で、僕のいう通りに蹴ったらゴールできたと満面の笑みで言うんです。

最初は、どういうこと!?
PKのアドバイスなんか、僕はしたことないぞって思ったんですけど、、

『先生、読書の時間に教えてくれたやん。PKが絶対に入る方法』

『???、、あー!あれか』

それは、先週の読書タイムで、全く本を読まない彼に、僕が読んでいた本の一節を読み聞かせしたときのことでした。

エディ・ジョーンズとの対話
コーチングは『信じること』
ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 (Sports Graphic Number Books)

以下、引用
コーチングはアートであるより
『ペナルティスポットに行くまでに、どこかにキックをするか決めること。』そして一度決めたら、歩いていく間にそれを絶対変えてはいけない。そしてもうひとつは『絶対に入ると自分に言い聞かせる』ということ。

『要は、自分はできるって信じきることやな。
今度蹴る機会あったら、これでやってみ。』

このことを彼はちゃんと覚えていたんです。

こどもの心に残るものって、、
分からないですね。

何度も覚えやと繰り返す、社会の内容や算数の公式
よりも、彼の心に響くもの

ほんの1分の会話が、彼の心にはちゃんと届いてたんです。

何が言いたいかって、

初めて思ったんですよ。

教師やってて良かったなって。
1%の喜びって、こういうことを言うのかなって。

ね、なんか嬉しかったんです。