空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

信頼ベースの学級づくり42~正念場だねぇ①~

灯台もと暗し。
近すぎると見えないものってあります。

今回は子どもたち同士の関係性。

ぼくは、みんな遊びや子どもたちとの遊びを頻繁にするのは否定的なタイプです。
というのも、『その場に先生がいるからルールも時間も守れる』では困るからです。誤解を恐れずに言うと、子どもたちのほんとうの姿が見えるのって大人がいないときだと思っています。

昨日の休み時間、男子がドッジボールをしにいきました。まぁ、日頃からよくケンカする。遊ぶ度にトラブルが起きますから、授業に支障がでることがあります。
その一つの原因がチャイムがなった後の『ボール当て』。ボールの当て合いをして、最後になった人がもって帰るというやつです。
もうしないようにと指導はしました。で、昨日は最近どんな感じかな~と様子を窓から眺めたんです。

すると、いつもやり玉にあげられる彼がよく狙われている。さらに、当てられて転がったボールを、当てた相手が遠くに蹴る。

ほー、なるほど。
力関係があるなぁ。
こら、いつまでたっても喧嘩するわな。

よし!
深呼吸して、教室にもどり、
授業開始と同時に少し大きめの声で、
 
ドッジボールをしてた人は全員起立!!』

20秒くらい間をあけて

『なぜたたされたか理由が分かる人はいるか!』
と立たされた理由を考えさせました。


指導のポイントとして

・何のために遊んでいるのか
・今の遊び方で、またドッジボールしたいなと思えるのか
・君たちの行動は学級目標と真逆なのではないか。そんな人はクラスの一員とはいえないのではないか。

の三点に重きをおき、5分ほどの時間で、短く厳しく指導しました。

『人は変わろうと思った、その瞬間から変われます。変われない人は覚悟が足りないだけです。間違っていた自分を正し、学級目標をもう一度目指せると誓える人は座りなさい』

全員が座りました。

まっ、これからが大事なんですけど。
今回の学びを違う場面で活かせるかどうか。

何度も語るしかないっすね。
手を変え、品を変え。

次は学級通信で語ります。