空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

思いやりと言う名のノイズ

算数が苦手なA君。


分数のわり算

仕上げの問題です。


スタートから投げやりな感じで。

前においてあるプリント問題をといて解いている。けど、やり方はかなり適当。プリントのレベルも彼からしたら少し高め。これは一緒にやった方がいいなぁと思い、こんな感じで声かけしました。


僕「〇〇君、こっちおいで。一緒にやろう」


子「自分でやるからええねん」

と言いながら、机の上に突っ伏している。


僕「レベル高いプリントやるからやぁ。まずはこの問題からやろうよ」


机に近づき、計ドを開く。


子「俺には無理やからぁ。」


ノートに俺はバカと書いてある。


僕「これはできるやつやん。できる技を少しずつ確実に増やしていこ。まずは計算問題や」


とまぁ、こんなやりとりだったんですけど、

こんな関わり方でやる気にさせれたら、苦労しませんよね。


A君は課題が多い子なんですけど、

今回のことについては彼がなぜやる気をなくしているかをもっと考えなければいけなかった。原因の1つに僕の関わり方の不味さがあったと思います。



・彼が算数に苦手意識を持っていることは多くの子たちが知っている。のにも関わらず、みんなに聞こえる声で指導をする。

・僕の言葉は、結局「〇〇君はできへんから先生がつかな無理やろう」的なメッセージになっている。

良かれと思ってかけてる言葉が、彼の自己肯定感を下げている。


以上のことから、

そもそも授業が始まる前から、

・やるべき課題を明確にしておく

・彼に見合ったレベルを示し、それをクリアする。目標設定を細かくしていく。


などの声かけをすれば良かったのではと仮説を立てる。そしたら授業中に、僕から彼への無用なノイズは少なくなる


自分のレベルにあった明確な目標がある彼は、スムーズにスタートを切れる。


かもしれないと、自分の関わり方を反省しています。僕の声かけはノイズでしかなかった。


反省。