空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

リアルは伝わる、良くも悪くも

『学び合い』を再開するにあたって、


なぜ『学び合い』なのか、

1人も見捨てないことで子どもたちが得られるもは何なのか、もう一度自分なりに整理している。関連書籍を読んでは自問自答して、スケッチブックに書く。それの繰り返し。


まぁ、この工程をいくら繰り返しても、やってみないことには何も始まらないし、腹には落ちないんだろうけど、、


「なぜ、学び合いなのか」は自分の中ではっきりさせたくて。じゃないと始めることはできない。覚悟が決まらないから。


話は変わるけど、今「1人も見捨てない」をあるコミュニティで実践している。


やってみた感想というと、、、

やっぱりこりゃ簡単じゃあない(苦笑)

相手の気持ちなんてコントロールできないし、場合によっては自分の感情が揺らいで、つい「勝手にしろよ!」と相手のせいにしようとする自分がいた。


2年前の僕は、そんな様子が子どもたちに見受けられると、


「それじゃいけない。学校は仲間と折り合いをつけながら課題を達成する、その練習をする場所なんだ。将来、自分と仲のいい人とばかりと仕事できるわけじゃないんだよ?簡単にあきらめたらいけない。見捨てたらだめだと言ったじゃないか!」


と表面だけの薄っぺらい、心ない言葉を子どもたちに浴びせていた。子どもたちは僕の心の中なんてお見通しだったんだろな。僕が子どもだったら、アホらしいってなる。確か、ここから『学び合い』が上手くいかなくなった。


「1人も見捨てない」

素敵な言葉だけど、簡単ではない。


それを分かった上で、それでも「1人も見捨てないことって価値があるんだ」ということを僕自身が実感して、共有していかないといけない。「決して簡単じゃない。先生も難しいって思うことあるよ。でも、、」って。


決してかっこよい言葉でなくても、たどたどしくても、大人が本気で感じている言葉は子どもたちに届く。

自分が感じているリアルな部分が、『学び合い』の語りになり、子どもたちを動かしていく。


リアルな言葉で話そう。

それが本気で語るということなんだ。