『学び合い』的な掃除指導
例えばの話。
掃除をさぼりがちな子に対する声かけに嫌気がさした子が私のところにやってきたとします。
そして次のように言いました。
「〇〇さんが遊んでばかりです。何回言っても聞いてくれません」
あなたらどうしますか?
「よし、分かった。先生が指導しよう」となりませんか?去年までの僕なら、そのような対応をしてたと思います。
今はちがいます。半年間、徹底して『学び合い』をすると考え方が変わったのです。
今の私ならこうします。
まず、どんな言葉で何回言ったのか確認します。仮に「ちゃんとやってやぁと3回ほど声をかけた」と言葉が返ってくるとします。
私ならこうアドバイスをするでしょう。
「本気で思いを伝えられてないと思うな。つまり、言葉の中に、君たちが困っていることや協力してほしいんやという気持ちが感じられないねん。やから聞く耳もってもらわれへんねん。ちなみに先生ならこう言う。『ちゃんと掃除してやぁ。みんなめっちゃ頑張ってるのにさぁ、中途半端にやるなよ。〇〇のやるべきところをみんなが代わりにやることになるんやで?ただのさぼりやん。あかんなぁって思わんの?』って。あとは相手が振り向くまで声をかける。何十回も声かけて変わらないなら、先生ところに来てね。」
学び合いで学んできたことはどんな場面でも生かせます。逆に生かさないと自分のあり方や子どもたちに求めることに一貫性がなくなるのです。子どもたちにも、大人がかけるような言葉を言えるように求めるのです。
以上、『学び合い』的な掃除指導でした。