『学び合い』の可能性を実感できました。
19日に卒業式が無事終了。
今年1年を振り返るとやはり中心となるテーマは『学び合い』。
これなくしては語れません。『』の考え方が自分の中で腹に落ちたからこそ、納得のいく結果が得られました。
卒業式当日、『学び合い』を続けてきてよかったと思える出来事があったので紹介します。
1つ目は人間関係の変化。
友だち関係に課題がある子たちが、文集の白紙ページにサイン交換をお願いしたり、されたりしていました。自分から話しかけることなんてできなかったのに。
2つ目は学習面。
保護者に次のようなお礼の言葉を頂きました。
「6年生になって勉強の仕方が分かったみたいです。最後は高得点もとれるようになって、中学生になる前に勉強に対するモチベーションが高くなりました。塾にも行かせてほしいと。4月では考えられませんでした。ありがとうございました」
やはり、教師として学習面で成果がでるのはうれしいもの。後半のテストは平均点がほぼ90点以上でした。複数の保護者から、子どもの学習に対する意欲が向上したとのお言葉を頂き、課題であった学習面での成果もあげることができました。
3つ目は子どもたちからの手紙。
「最初は学び合いは面倒だったけど、学び合いやプロジェクトアドベンチャーでみんなと協力しまくったから、今こんなにも仲がいいんだと思う。かなせん、ありがとう。中学でも仲間を大切にがんばるよ」
振り返りジャーナルにも『学び合い』で得られるものとして次のことが書かれていました。
・勉強が得意になった
・休み時間にかかわる友達が増えた
・考える力、書く力がついた
・気軽に質問できるようになった
・あきらめなくなった
このような事実が生まれたのは、やはり『学び合い』があったからでしょう。
自分の中でも現時点の実力としては、納得のいく、自分が理想とする結果を出すことができました。
それも、1・2年目のチャレンジがあったからこそ。1年目は3,4回やって断念して、2年目は1年目の失敗を生かしてチャレンジするものの自分勝手な『学び合い』で子どもたちを苦しめました。(教えることと、関わることを強要する『学び合い』)その当時の子どもたちには申し訳ない気持ちでいっぱいです。
そして本年、3年目。
3年目は1・2年目の失敗が怖くて『学び合い』から逃げました。4月には『学び合い』の関連書籍は全て捨てるほど・・・視界から消したかったんです。以前から『学び合い』と同じく、自分の考えに近い信頼ベースの学級ファシリテーションの実践を参考に学級経営を行っていました。
本格的にチャレンジしたのは夏休み明け。
脱!中途半端な『学び合い』を掲げ、本気で『学び合い』に挑んだ8か月でした。なぜ再度『学び合い』に踏み切ったのかは次の記事で書きたいと思います。
やはり『学び合い』は公教育を変える可能性を大きく秘めています。
そのことに実感を持てる年になりました。