空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

『学び合い』の課題づくり~4月編~

『学び合い』の課題づくりでは、課題の質や課題の量、テストの評価と一致しているかどうかなど、作る上で意識する点がいくつかあります。ただ学級開きをして間もないときは、「子どもたち同士の関わり合い」を増やすことが大切です。「全員達成」を目指すためには、自分から質問したり、それに答えたり、また試行錯誤しながら対話を繰り返し共に悩んだりと、圧倒的なコミュニケーション量が必要不可欠だからです。だからこの時期に、子供たち同士の関わり合いを増やし、みんながみんな仲良しになる必要はなくとも、課題達成のために必要な対話ができるための土台をつくっていくことが大切になってきます。昨年度、私は夏休み明けの8月から『学び合い』をスタートしたのですが、最初の1か月は次のような課題を多く設定しました。

 

「~について、3人以上に説明できる」です。

 

教師から強制的に話さざるを得ない課題を設定し、男女との関わり合い、休み時間で過ごすメンバー以外との関わり合いを求めました。

 

では、課題はどんな感じになるのか、5年社会「わたしたちのくらしと国土」を例に見てみましょう。

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 課題①には「~説明しなさい」という言葉はありませんが、最後にミニテストを行いどこまで略図が書けるようになっているか確認もします。そのため、課題を終えた子どもたち同士でテストの出し合いっこをする姿も見られるようになります。「全員が確認テストで満点をとれる」という課題設定でもいいかもしれませんが・・・序盤でそのような設定は私はしません。

 

『学び合い』では、まず子どもたち同士の関わりが増えるような課題設定を意図的に組んでみましょう.