空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

単元自由進度の『学び合い』をスタートするタイミング

 単元自由進度の『学び合い』をやるのは、1単位時間で学習の成果は測れないという思いからです。一斉授業の場合、全員が分かったように終わらせることはある程度可能です。まとめを書かせて、大事なことだからよく確認しとけよ!という感じで・・・完全な自己満足ですが。本当の分かるを目指そうと思ったら、45分の1コマで足りるのでしょうか。全ての子ども達が同じように理解していることってありえるのでしょうか。考えてみたら分かりますよね。今日はひらめかなったけど、次の時間、そのまた次の時間に「あ~、そういうことか!」となるときって結構あるものです。大人だってそうですよね。机の前では思いつかなかったアイデアが、通勤電車の中や洗濯物をたたんでいるときにひらめく。急に舞い降りる「神の声が」というやつです。それに、本当に分かった、と言えるためには「分かりそうで分からない」⇒「分かった」のプロセスを何度も繰り返す機会が必要だと思うのです。

 とういことを考えると1時間の枠組みでは窮屈。えーい、1時間の枠をとっぱらって、単元まるごとの時間で、本当の分かるを目指して学んでいこう!そんなメッセージが単元自由進度の『学び合い』には込められています。「~の問題を全員が解ける」「~について説明できる」という内容から、「本当に分かった」というところまで子どもたちの学びを深めようと思うのなら、1時間単位では難しい。このような意識の変化が現れたら、単元自由進度の『学び合い』をスタートするタイミングなのかもしれません。

 下は昨年度扱った単元進行表です。単元自由進度の『学び合い』は2学期の後半ごろからスタートしました。9、10月は1時間ごと、ちょうど11月ごろからでした。子ども達の進度は自然とバラバラになっていくのですが、この社会の単元では平均点が90点を超えました。1コマの授業に限らず、何回も三権分立のしくみについて説明し合う姿が印象的でした。

 ただ内容に面白みがあるかというと・・・うーん。もう少し「遊び」の要素が欲しい。探求していく過程が欲しい。授業づくりネットワークの最新号を読んで、自分に足りていない部分だなぁと感じています。

 

 

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 井上太智さんの授業記録ぜひ読んでみてください。学生のころはひたすらノートをとる理科をたくさん経験してきました。なので、こんな遊ぶように学ぶ、探求的な理科の授業を受けたかったなぁと思いました。さぁ、そんな授業を実現できるかな。したいな。

 

授業づくりネットワークNo.29―現場発! これからの授業とクラス~ひらく・つくる・つくり続ける~

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