空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

愛される経験を与えよう。

 園に出発する前に「今日は〇〇先生に会えるね~」と一言言うと、満面の笑みになる息子。その先生のお膝の上に自分が座っているときに他の子が寄ってくると、「あっち行って」と言わんばかりに手を振ることもあったり。3月に入ってからは「しぇんしぇ」とまで言えるようになっていました。そんな大好きな先生と、4月から1歳児クラスに進級した息子はお別れすることになりました。

 

そんな中、息子のエピソードが園だよりに載りました。

心にグッとくる内容だったのでシェアします。以下、園だよりより抜粋です。

(息子はYくんです)

Yくんは一年を通して、園が安心できる場所へと変わっていきました。特に組担当との先生との温かい時間は、愛されていることを実感し、「大丈夫!!」という安心の気持ちを大きく膨らませていました。だから「進級して、自分の組の担当先生でないと気づいたときにどんな姿を見せてくれるだろうね。」と先生たちで話していました。4月になりました。

 いよいよ、明日から分かれるよ!!となったときです。その日の子ども達の姿を振り返る時間の中で、Yくんに声をかけしようとなりました。そして担当のI先生からYくんへ話をしました。「先生はYくんと一緒の幼稚園にいるよ。でも、今年は組が違うよ。明日、先生は、新しいおともだちを迎え入れるから一緒にいられない時間もあるよ。一緒にいられなくてもYくんのこと大好きだよ。今までと変わらず大丈夫だからね。」と伝えたのです。Yくんが先生の話を聞く姿は、それはそれは一生懸命だったそうです。そして、話はこれで終わりません。Yくんは先生の話を聞いた後に、その先生の目を見て、『いやっ』と!!ハッキリと言いました。

 こどもたちが育つ姿は本当に素晴らしい。小さくても大きくても関係ありません。こどもたちは、本当によくわかっています。いやっと自分の気持ちを表現したYくん!!しばらく心が行きつ戻りつすることでしょう。でも大丈夫です。0歳時のときに愛される経験をからだにしみこませています。もちろん、他の子どもたちも同じです。

 

この文章を読むと、「幸せな子ども時代」という言葉がふと頭によぎりました。愛されていることを実感できること。それが互いの温かな時間につながるということ。そして強い信頼関係が結ばれていくということ。息子も私たち大人が見てないところで、いろんな気持ちを抱えて、時には葛藤もあって、でも頑張っているんだね。園だよりを読み終えた後、息子をぎゅーと抱きしめてあげたくなりました。

 

このエピソードをつづってくれた園長さんに感謝です。

 

愛される経験をからだにしみこませる。

 

素敵な言葉です。