空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

課題づくり~B問題と考えたくなる仕掛け~

6月復帰に向け、算数の課題づくりを進めています。

作りながら感じたのは、アウトプット型の課題(~図や文章で説明しなさい)は学力状況調査のB問題と似ているということ。

 

例えば、6年生の分数のかけ算・わり算であればこんな感じ。

 

ひろしさんは「2/3mで3/4㎏の鉄棒があります。この鉄棒1mでは何kgでしょうか」の問題に当てはまる式を考えました。この問題に当てはまる式は、次の①~④の4つの中のどれですか。また、その番号を選んだ理由を言葉や式・図・表などを使い説明しなさい。

 

昨年度はこのような課題を多用していました。

条件は2つ。

①記述式で説明を求める

②式や図・表などを使う

 

この①②を単元を通して、繰り返し何度も行います。特に②の図や表などを子どもたちが自在に使えるようになるためにはそれなりの回数が必要です。それを単元内に同じような課題を繰り返し設定して、単元を通して練習していくのです。分数のかけ算とわり算の時数は20時間ありますから。

 

一方、悩みもあります。導入部です。

短い語りを意識してきたために、導入で興味関心を引きつける工夫があまりできていませんでした。私は導入部分の語りを「価値のインストラクション」と呼んでいますが、短い語りで子どもたちに学ぶ価値を伝えたり、必要性を持たせるのは簡単なことではありません。時には価値の押しつけのような感じになってしまっていることもありました。

 

でも、導入部でその教科が持つ人生レベルの価値や必要性は語れなくとも、つい考えたくなる仕掛け作りは短い導入部でも可能だと思えるようになりました。ヒントは尾崎正彦先生の本から。そこから得た知恵を課題づくりに生かしていきます。