空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

文字を読めるようになると文字ばかり見てしまう。


「お父さん育児休暇っていつまででしたっけ?」

「えーと来週の金曜日から復帰ですよ。」


「あ、そうなんですねえ。お父さん.絵本のに興味あったじゃないですか。それで伝えたいことがあってね。」


「だんだんと息子さんは文字に興味を持つようになると思うんですよ。でね、その様子を見ると親っていうのは、「あーこんなに読めるようになったんだねすごいねっ」ってなるものなんです。じゃあ、もっと読めるようになるために、文字の読む練習しよっかってなっちゃったりして。でもね、次第に子供が文字を読めるようになると何が起きるかって、絵本を読んでもね子供たちは文字ばっかり見てしまうようになるんですよ。絵いろんなことを想像して考えたりしてほしいのに、文字ばかりを見てしまう。これとてももったいないことなんですよね。私たち園では読み書きの練習を一切しないと言う事を決めています。それは小学校で習うことだから。この園の子たちでも早くから文字を読めるようになって、絵を見なくなってしまった子って結構いるんですよね。悪いことじゃないんだけど、私はもったいないなって思うんです。焦らずに、それだけを伝えたくて」


 早くから文字を読めるようになってしまうと絵を見なくなってしまう。まさかそんなことがあるなんて。


小学校では文字を読むのが苦手で読解の問題に困ったり、音読が苦手だったりと、読めないことが課題で苦労する子たちがいるのに。それとこれとは別か。


教育と言うのはほんとに奥が深い。まだまだ知らないことばかりだ。


息子の子供への送り迎えをするたびに新しい発見があり、今自分が働いている公教育における教育とそれ以外の教育、幼児期の教育とそれ以降の教育、ちがいや背景をもっともっと学びたいなぁと思った次第です。


ゆびさしな〜に? (はなしかけえほん)

ゆびさしな〜に? (はなしかけえほん)


息子のお気に入りの本らしいです。ちなみに、先生いわく、大人はあまり面白いとは思えないそう。子どもの見てる世界は大人の目では捉えないられないのかなぁ。