空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

安全・安心がある学びの場のつくり方

 

 繰り返し読み返しています。

 

内容は経済圏としてのコミュニティですが、経済界以外の分野に属するコミュニティ、私の世界でいうと学校や学級、教育サークルなどに当てはめて考えることができます。まだまだ自分の中に腹落ちできていないのが正直なところですが、それではインプットしたことにもならないので、私の経験と照らし合わせて考えたことを記しておきます。

 

第5章 リアクションを設計する

 

佐渡島さんがゴルフを始めたときに、ボールをクラブに当てられなかったエピソードから始まります。野球やテニスのはやい球は対応できるのに、止まっている球に触れられない。その難しさをコミュニティに当てはめて考えた場面です。

 

以下引用

これをコミュニティにあてはめると、どうなるか?コミュニティに入ったときに何をやるのかがわからないと、人は動くことができないのだ。多くの人にとって、「なんでもできる」は、「なんにもない」と同じだ。よくできたネットサービスは、サイトに行くと、一番初めに何をすればいいのかがすぐにわかって、自然と手を動かすことができる。それで、初めの一歩をクリアすると、安心・安全が確保されやすくなる。

 

 私の場合。1年目にチャレンジした『学び合い』。

 

5年の社会「水産業

「魚がどのように市場に運ばれて、消費者のところにたどりつくかノートにまとめることができる」

 

課題を提示すると、ざわつく子ども達。

 

C「まとめ方が分かりません」

T「自由にまとめていいんだよ。イラストとかつけてもいいから」

C「自由にやれって分けわからんし!」

T「教科書写してもいいからさ、自分なりにどのようなルートで魚が運ばれていくかまとめてみよう。ノートまとめの練習にもなるからさ」

 

今思えば、ほんとにひどい。ありえない授業です。責任の移行モデルで言うと、教師の責任放棄ですね。見本も子どもの実態を踏まえた足場もない。 この失敗は、単なる課題の丸投げが子ども達の学びの安全安心を脅かし、主体性を育むどころか返って不安を助長するということを教えてくれたのです。


初めの一歩を全員が踏み出せることで安心安全がもたらされる。ただし、道が整備されすぎてもよくないんですね。この点については、この章のあと、箕輪さんとの対話の中で学校型システムがもたらす負の影響が例としてあげられています。


以上

読書メモ、ここまで。

あー、浅い笑