空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

子どもの姿を見つめる

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授業中に使うメモです。私の授業では最初の課題説明+語りの後に子どもたちの活動時間が35分ほどあります。その様子をメモしながら、最後に子どもたちにかける言葉を選びます。ここで個別指導ばかりになると、子どもの姿が見えなくなってしまいます。ですから、できるだけ全体を見渡せる位置に立ち、子どもたちの目線や会話に耳を傾けています。


しかし、教師というのものは、元来困っている子がいると「私が教えてあげないと」となりがちです。今でも葛藤があるときがありますが、その気持ちをぐっとこらえて、その子や周りが動くタイミングを待ちます。なぜなら、毎回教師が教えるという手段を取れば、その子は自分から援助希求ができない子になってしまうかもしれません。自分から「分からない」と発信できない、そもそも質問の仕方が分からない場合もあるので、丁寧な見取りと手立てが必要になってきます。


ともかく、子どもたちに時間を委ねないと、良いところも伸び代も見えないもの。教師主導だけでは見落としてしまいがちな部分に、もうワンランク上の集団に成長するためのヒントがあると考えています。