空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

教え子の近況

放課後、PTAの仕事で来校された教え子の親御さんと久しぶりに話をする機会がありました。部活動や勉強のことなど、いろんな情報を交換していると、やはり一番の悩みはザッ一斉講義型授業に苦戦しているとのこと。『学び合い』のときみたいに、好きなタイミングで友達や先生に聞ける授業が合っていたと。


「そうですかぁ。定期テストのときは友達と勉強してるんですか?」


「してますよ。放課後の学習で友達に聞いたり、確認したりして「なるほど!」となるみたいです。できれば授業でそれができるといいんですけどねぇ〜」


「そうですか。でも誰かに聞いて解決しようとする姿勢はちゃんと持ててるんですね。素敵です。でも普段の授業はやりにくさがあるんでしょうね。まだまだ講義型が主流ですから。なんか、申し訳ないなぁ…」


「いやいや、そんなことないですよ。娘が言ってたんですけど、娘のクラスだけ飛び抜けて作文力が高いそうなんです。」


「へー!そりゃすごい!」


「娘は自慢してましたよ〜。そのクラスには先生が担任していた子たちが一番多く集まってるクラスなんですって。『学び合い』で書く練習たくさんしたからやで、って言ってました。」


「おぉ!そりゃ嬉しいです。あのとき頑張ってた事が今につながってるんですね」


(省略)


親御さんの言葉に逆に励まされ、教え子の成長を感じつつ、一方でまた元の学び方に戻ってしまう。『学び合い』をもっといろんな人に知ってほしい。そんなもどかしさを感じる時間でした。


今は『学び合い』で学んだ事、経験した事が彼女の中に生き続けることを願うしかない。あとは自分にできることをやるのみ。


にしても道のりは長い。一歩ずつ一歩ずつ。