長男がバイキンマンに興味を持ち始めたので、TSUTAYAでDVDを借りてきました。(阪急電車×トーマス×バイキンマン×西郷どんOP曲が現時点の息子の関心です。)
借りたDVDはこちら↓
私も幼き頃はアンパンマンの大ファン(戸田さんと2ショットの写真をとるぐらい)でして、息子に負けないぐらい真剣に見ていました笑 約1時間ぐらいの物語でしたが、その中で心にのこった場面を紹介します。赤ちゃんSLのポッポちゃんが、サンタさんに「サンタさんはどうしてプレゼントをくれるの?」と尋ねる場面です。
ぽっぽちゃん
「サンタさんはどうしてプレゼントをくれるの?」
サンタさん
「ほんの小さなことでも誰かに優しくされたり、親切にされたりすると心が温かくならないかい?」
「優しくされたら、ポッポちゃんも誰かに優しくしたり、親切にしたくなるだろう」
「そうやって優しさが世界中に広がっていたら、きっとみんながやさしくなれる。だからプレゼントをあげるんだよ」
「なるほどなぁ。優しくされたら、優しくしたくなるかぁ。」
家族もそう。
学校の子どもたちもきっとそう。
人間って体験的に学んだことは再現できるんだ。
優しくされたら、誰かに優しくしたくなる。
助けてもらったら、誰かを助けたくなる。
しかし、その逆もあることを忘れてはいけない。
いじわるをされたら誰かにいじわるをしたくなる。
「先輩がめっちゃ厳しかったんすよ。だから後輩にも同じことをします」
体育会系に所属していた友だちからこんな言葉を聞いたことがある。
目には目を、歯に歯を。
脅しや罰を与えるような叱り方をされれば、自分が叱る立場になったときも同じやり方をしてしまう。
まさに負の文化のスパイラル。
実は昨日、いやいや期を迎えた息子に対して、「~やったら、○○せえへんからな」というへなちょこな脅し文句で叱ってしまいました。息子たちを寝かしつけた後、妻と1日を振り返り「叱ってばっかりやったね。明日は1回も叱らないで関わってみよう。」と約束して。で、その翌日に観たDVDがこの内容。あまりにタイムリーだったわけです。実際の息子との関わりはどうだったかというと…
結果、同じような状況になっても脅しのような叱り方をすることなく、穏やかに伝えることができました。心構え次第です。だって嫌ですもんね。もし息子の世界でうまくいかないことが起きたときに、息子が誰かに対して「~やったら、○○せえへんからな」という脅しの言葉でしか対話できなくなってしまったら。
深く考えすぎでしょうか。ぼくは決してそんなことないと思うんです。
体験的に学んだことは繰り返される。自分の関わり方は相手の心の体力を冷やすものになってしまっているのか、それとも温めることができているのだろうか。こればかりは冷静に振り返らないと気づけないし、常日頃から意識しておかなければならないこと。余裕がなくなってしまうと、ついつい冷やす言葉を言いがちな私たち。教育のプロであるならば、感情に左右されることなく乗り越えていかなければならないことです。1学期の『学び合い』で僕が見せた態度はどうだろう?言葉は?と、ついついアンパンマンの世界と自分の教室を並べて考えてしまったのでした。