空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

インストラクションの力

 『学び合い』の実践者には、シンプルな『学び合い』ではなく、一斉授業+『任せる』といった授業をする方もいる。それに至るにはいろんな事情がある。子どもたちや保護者から「先生に教えてほしい」と言われたり、学校の事情であったり。授業の形態としてはワークショップ型の流れになる。時間配分はミニレッスン:問題解決:振り返り=3:6:1ぐらいだろう。


さて、もし一斉授業をしてから『任せる』といった流れで進めたい場合、教師が使える時間は10分〜15分ぐらいになる。自分の感覚としては、それ以上になると長すぎる。さらに、その短い時間で何かしらの知識・技能を伝えたり、練習する時間を確保したりするのであれば、インストラクションの力が必要不可欠。どのように教材を提示し、何を問いかけ、子どもたちにどんな活動をさせるのか。発問は多すぎてはいけない。適度に揺さぶり、焦点化するような発問を。そして、それらの発問をどのタイミングでするのか。そんな働きかけを10分〜15分という短い時間でするのだから、かなり高いスキルが求められる。ただ解説するだけにしても、インストラクションのスキルがある方は、考え聞かせを交えたり、質面をしたりと対話的な展開にすることができる。


一斉授業はできなくても、『』は可能。最低限のスキルとして、話を聞かせることとメリハリをつけさせることができれば。といった投稿がFacebookにあったけど、これは半分賛成半分反対。


はっきり言えるのは、一斉授業(ミニレッスン)を短い時間でする場合、


「子どもたちに何を教えるのか」

「子どもたちの行動を引き出すために、どのような仕掛けを用意するのか」


この2つのスキルが欠かせない。そして、その土台となるのは教材研究であり、上手くなるためには練習が必要。それらをトレーニングする場つくれないかな。ミニレッスンのインストラクションを鍛える場。今度事務局で相談してみよう。