空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

遠い話

誰しも理想があって、その理想を追いかけていく。学生の時は「変えなければ。このままではいけないんだ」と大層なことを言っていました。何もできないのに。

 

youth for 3.11(東北の復興支援団体)を離れる時に、当時の学生リーダーにこんな話をした。

 


「僕は教員という立場で公教育を変えたいです」

 

するとその方は…


「教員という立場で教育を変えるか。なるほど。じゃあ、質問するけど、公教育の何を変えたいの?授業の質?教員養成?労働環境?教員という立場で公教育を変えるのは難しいと思うよ。僕は違う立場からがんばるね」

 


同じ教育に矢印が向いていても、ビジョンも戦略も違っていた。僕に具体的なビジョンはなかった。


今ならこの言葉の意味がよく分かる。一教員の立場から、全体に影響を与えていくってとても難しい。変えたいとか言う前に、どこに焦点を当てて、どのような戦略を描いていくのか。どのフィールドであれば、自分の力を最大限発揮できるのか。ここらへん、考えなあきません。

 

「言っていること分かるし、共感する。でも…僕には遠く感じる話だな。」

 

そう感じることが増えてきてしまった。自分にできそうなことやできることを積み重ねるだけ。それで十分だ。