kanasenの『七転び八起き』

大阪の小学校教員かなせんです。「幸せに生きる」その力を育む場づくりを探求します。ともに歩み・ともに学び・ともに創る。モットーは「やりたいこと」に正直に

教科の見方・考え方を働かせる『学び合い』の課題づくり① 算数編

「教科の見方・考え方を働かせた課題づくり」

 

これが今年度のテーマです。(継続中)

今日はそれに至った経緯を簡単に。詳しい課題づくりは次回に譲ります。

 

昨年は6年生の担任として2学期から『学び合い』を始め、主に算数国語社会で子どもたちに任せる授業をしていました。課題づくりはその時間で学ぶべき目標はおさえていたものの、改めて授業を振り返ると課題の質が甘い。特に算数は・・・でした。

 

具体的にどう甘かったかというと、「文章題の立式」です。

「①問題文を読む」「②式を立てる」の間、立式にいたるまでの過程を速さなら「きはじ」割合や分数倍であれば「くもわ」に頼っていました。子どもたち同士の学び合いも、「これはき(きょり)を聞かれているから、きをかくして、は(速さ)×じ(じかん)になるやろ?」という会話であふれていました。他にも「~㎡ですかと聞かれているから、面積がわられる数になるねんで」「(分数のかけ算の単元)かけ算やから、二つの数字かけたらええねんで」など。一度は聞いたことのある教え方です。かくいう私も子ども時代はそのように教えられました。一応、この解き方でも問題は解けるようになっていたので、テストの平均点は90点以上に到達。その時は私も『学び合い』に満足していました。

 

しかし、学力テストでは思うようにはいきませんでした。いつもより文章量の多い文章題や数直線から式を選ぶ問題に多くの子どもたちが戸惑ってしまったのです。なぜ難しかったのか聞くと「「くもわ」や「きはじ」の公式を忘れてしまったから」といった回答が多くを占めました。

 

『学び合い』で子どもたち同士のつながりも対話も豊かになってきていた。でも、学期末の総まとめテストでは、文章量が長く情報が複雑化したり、公式を忘れてしまったりすると式を立てることができなかったのです。単元テストで点数が底上げされ、課題を提示するだけで子どもたち同士の学び合いが成立する、単元自由進度で授業を進めていたときのことでした。

 

原因は課題づくりでした。

「①問題文を読む」「②式を立てる」の間に数量の関係を整理し、立式の根拠を説明できること。この活動が不足していたのです。

 

新学習指導要領では各教科に見方考え方を生かすようお達しが出ております。

以下算数について。

小学校 新学習指導要領算数編

事象を数量や図形及びそれらの関係などに着目して捉え, 根拠を基に筋道を立てて考え,統合的・発展的に考えること

 

「数量の関係を捉え、根拠を基に筋道を立てて考え・・・」

これが、課題づくりをレベルアップさせるために必要な視点でした。

 

次回に続く。