空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

任せることで起きること

子どもたちに任せると実にいろんなことが起きます。教えてもらえて嬉しかったり、教えてるのに真剣に聞いてくれず、すぐ諦める仲間にいらだったり、声をかけたのに「ほっとけよ」と言われて関わり方に迷ったり、何度も何度も学び合って分かりあえたり…。人生の悩みの大半は人間関係と言われるように、人と人とが関わり合う社会は山あり谷ありの連続です。

 

そんな山あり谷ありの人生でも、トータルで人とのつながりが得だと感じてほしい。「いろいろあるけどさぁ、人とのつながりって大事やな」と思える人になってほしいのです。

 

そのためには仲間が必要であり、それを得るための協同経験が欠かせない。関わりあうことに価値を見出すことができる瞬間の積み重ねが、互いのために関わり合うことが得だと信じられる仲間をつくる。1日の半分以上を過ごす学校で、多様な人と折り合いをつけながら、ときには近づき、ときには距離を置き、ときに励ましあい、ときにぶつかる。そんな経験をたくさん積める子ども時代にしてあげたい。もちろん、願いだけではダメですが。

 

任せることで起きることを恐れてはいけません。子ども時代の多様な経験が、大人になったときの人生を支えていくのですから。教師がその機会を奪ってはいけないですよね。教師主導で積む体験と子どもたち主導で積む体験は、きっと経験値に大きな差があると思うのです。