『学び合い』の語りを探る
『学び合い』実践者の中には「全員達成まであとちょっとやったなぁ〜。明日は期待している。君たちなら大丈夫や!がんばろな!」という精神論的な語り「だけ」をくりかえして、集団が育たないパターンに陥る方がいる。教師がポジティブであればあるほど、その自体に陥りやすいのではないだろうか。かくいう私もそんな時期があった。
例えば、授業を見学してくれた管理職や同僚から「もうちょっとで、その教材の核心に迫る授業ができたと思う。でも君なら大丈夫。その気持ちさえあれば、きっと明日からも良い授業ができるよ。がんばってな」と言われるようなもの。
「え?で、どうしたら核心にせまれるの?」って言いたくなる。
とある運動会の練習風景。
「なんかなぁ、君達の気持ちが足りひんと思うねん。そんなんで周りの人、感動すると思うか?明日からもっと良くしていこうな。挨拶したらちゃんと水分はとりや!熱中症なるからな。では終わりましょう」
アドバイス、水分補給だけやん!って突っ込みたくなる。
この2つは極端な例だが…。
では、ポジティブなだけの語りを抜け出すために必要なことは何か。
それは以下の3つである。
①適切なアセスメント
②その場に応じたフィードバック
③リフレクション
教師の働きかけで子どもたちのメタ認知を機能させられるか。ここが抜け落ちてると、簡単に精神論的語りになるのではないだろうか。
この状態を「語りが弱い」や「語りが足りない」と表現する方もいるのでしょう。
語りって教師のあり方次第だ!ってよく言うのだけど、そのあり方が「どんなときも前向きに!」だけだと、結局説得力のないポジティブメッセージになるんじゃないかなと思うようになってきた。まぁ、私もまだまだなのですが。
今後も探っていきます。