kanasenの『七転び八起き』

大阪の小学校教員かなせんです。「幸せに生きる」その力を育む場づくりを探求します。ともに歩み・ともに学び・ともに創る。モットーは「やりたいこと」に正直に

『学び合い』の語りを探る③

『学び合い』の語りは「1人も見捨てないを実践できたか」を確認する時間。実践者によって例え方はそれぞれでしょうが、本筋はずれてはいけません。やはり「1人も見捨てず、全員達成を目指せたか」に尽きます。特に1時間で全員達成を目指す『学び合い』のときは特に。

 

その語りがよくわかんなくて、いや『学び合い』自体よく分かんなくなって、いろんな本読みあさって『学び合い』を科学するんだ!(違う角度から見つめる)とか息巻いていたときがあって。そのときに出会った本があります。

 

 

『学び合い』という言葉は一切使われてなかったんだけど、読み進める度に「書かれていること『学び合い』じゃん!」ってなったのよ。その中でこれ大事やなぁ〜って思ったこと。以下引用。

 

第4章 学力基礎を育てる日常指導より

最後に、教育的成果をあげるための教師の姿に言及しておきたいと思います。教育実践は、とかく教師が「どのようにやったか」で議論されがちです。しかし、「どのような」教師がそれをやるのかをきちんと見据えないと成功の確率は高まりません。何をするにしても教師が発言することが、「何を言ったか」や「どのようにやったか」と同時に、「どのような」教師がそれを言い、やっているのかを子どもたちは吟味しているからです。

・・・・(中略)

教育的性かは、「教師が何をやったか」で測られることはほとんどありません。それは、「子どもたちがどうなったか」つまり、子どもたちの変容で測られるのです。端的に言えば、教育的成果は、子どもたちの行動変容で測られるのです。力量のある教師とは、子どもたちの行動を変容させた教師のことを言うのです。 もちろん、それは外部からの強制ではなく、子どもたちの内面からの動き、つまり主体性に基づく変容であることは言うまでもありません。

とした上で、子どもたちの内面的な動き、主体性に基づく変容をもたらす方法論として、著者は教育現場で活用されているソーシャルスキルレーニングを紹介しています。

 

提唱者によっていくつかステップがありますが、主なものを並べると、図4-3のようになります。これらに共通するのは次の要素です。

①インストラクション

 言語的教示により、その行動の意味や価値を伝える。

モデリング

 やってみせることで、具体的なイメージをもたせる。

③リハーサル&シンキング

 解決策を考えさせ、練習させて、体験させる。

④トライアル&ウォッチング

 実生活の中で、その行動を試させ、そして見守る。

⑤フィードバック

 トライアルで見られた適切な側面を指摘し、強化する。また、不適切な面を指摘し修正する。いずれにせよ望ましい行為が増加するように促すエネルギーを与える。

 

つまり、子どもの主体的変容を実現することに成功している教師は、その日常の教育行為がソーシャルスキルレーニングの要素をもっていると言えるのです。

 

これを『学び合い』の語りと並べて考えてみると・・・

 

①インストラクション

 1人も見捨てない、全員達成がもたらす価値を伝える。

 それを実現させるために必要な行動やその意味を伝える。

モデリング(①に内包されるかな)

 子どもたちの姿や教師自身の体験談、たとえ話などを用いて、①で伝えた行動の具体的なイメージをもたせる。(子どもたちの実際のエピソードから語られるのが理想的)

③リハーサル&シンキング

 行動目標(5つのかける・5つのいく)をもたせ、課題解決に臨む。

④トライアル&ウォッチング

 授業中でその行動を試させ、見守る。良い行動も悪い行動も可視化する。

⑤フィードバック

 授業中に見られた適切な行動を指摘し、強化する。また、不適切な面を指摘し修正する。次回の授業で必要なことを考え、望ましい行動が増加するように促すエネルギーを与える。

 

語りも整理できるよね?

 

こうやって『学び合い』を他の先生方の言葉を借りながら、また再定義するという作業をずーっとやってます。きっと一流の先生方はこんな遠回りしなくても、『学び合い』を語れるんだろうな。この赤坂先生の本は、『学び合い』に興味のある人は是非読んで欲しい。

 

『学び合い』の抽象を理論立てて具体化する。その作業はそのほかの本を読むことで可能なはず。そのあとにまた抽象に戻れば良いんです。

 

あー不器用は大変だ。

 

※書き方のタッチは大分軽いです。悪しからず。