空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

「つい」したくなる学習の第一歩

学級活動の時間。先日の三連休に参加したファシリテーション国語で石川先生から教わった学習方法を追試した。「①聴写(ひらがなとローマ字で)②ローマ字短文作成⇒読み合い③「木」のつく漢字」の3つのメニューでひたすらホワイトボードに書いていく流れだ。書くことが苦手な子たちも意欲的に取り組んでいた。全員が学習に参加していたと思う。もし、ホワイトボードではなくノートを使ってやっていたとしたら、全員が学習には参加できていなかっただろう。書いたものをすぐ消せるホワイトボードの特性そのものが、子どもたちの学習へのハードルを下げることに一役買っているのだと思う。算数科や国語科などの「学び合い」型学習(1つの課題の達成を目指す授業)では、関わらない組み合わせの子たちが、聴写で書いた字や「木のつく漢字」を見せ合う時は顔を向き合わせていた。その姿がとても自然で、「どんな風に書いた?」「どんな漢字があるの?」と声をかけあっていた。学習ゲームの力だと思う。相手のことが「つい」気になってしまう。そこから生まれる自然発生的な学び合いの姿。今思うと、4月当初からこのような「つい」話してしまう学習ゲームをもっと取り入れておけばよかった。その姿を「ね、いい雰囲気で学習できたね。男女関係なく学び合うことができたね」と言葉で価値づけたり、言葉でなくともその時の様子をカメラにおさめて写真で見せてあげたり・・・。もっと参加のハードルを低くして、書くことって、学ぶことって、誰かと話し合うっていいなと体験的に学ぶ機会をつくる。これが残りの3学期と来年度に向けての宿題になりそうだ。このホワイトボードをつかった学習は、国語の最初の5分で行えるように週5コマの帯を利用して、「聴写」「ローマ字」「漢字ゲーム」とメニューをしぼり、何度もくりかえしていこう。