空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

読書のあれこれ〜青学の集団づくり〜

 

力を引き出す 「ゆとり世代」の伸ばし方 (講談社+α新書)

力を引き出す 「ゆとり世代」の伸ばし方 (講談社+α新書)

 

 なるほどなー、うんうんと共感した部分をメモメモ。

◯理想の上司

前向きに捉えてくれる上司。それで失敗をしたときに真剣に怒ってくれて、最終的には励ましてくれる上司。そして、ある程度基本ができるようになったら部下に任せてくれる上司、というのが理想の上司じゃないですかね。

☆上司は教師と置き換えることができる。

◯規律と自由
私は、組織というものは、ベースにちゃんと組織としてのルールがあって、その上に自由な発想というのが乗っかってくるものだと考えています。最初からすべての自由を与えてしまったら、それは単なる緩い組織となり、組織として重要な土台がしっかりできないと思っています。

☆規律は大切。当たり前のことだけど。ぼくは今年度自由度が高い状態から始めた。安心した場をつくるには安心な場づくりのために教師が譲れない一線(大切にしたいこと)を引くことが大切だ。規律厳しく従順な集団を育てるというわけではなく、安心感ある集団にするために規律という名の土台をしっかり築く。その上に自由が広がっていく。いきなり自由だけを与えられても、自由の使い方が分からなければ意味がない。型を与えて、型を破っていく子を育てていくイメージ。

◯『当たり前のこと』が分かるために 〜組織主義へから個人主義へ〜
「君にとって」がいまの若者にとってはキラーワードですね。「組織にとって」は絶対に通じない。不安定な世の中に生きているので、個人の損得に対しては敏感になってきています。また、いまの若者はSNSを介したコミュニティをたくさん持っています。コミュニティがたくさんあるので、1つ1つのコミュニティの価値は相対的に昔より下がってきているし、極端に言えば、嫌なら離脱、ブロックしてしまえばいい、それでも他のコミュニティがある、という感覚が強くなってきていますから。「せっかくいままでがんばってきたのに、こんなことをすると一気に信用落とすよ。どうなの、それは「君にとって」損でしょ」と言われたほうが、最近の子は動く。

 

☆若者論としては納得する部分は多い。クラスの場合は、「自分」が損すると「みんな」が損するって話を使い分けているかなぁ。

 

◯人間の横着さ
全員でそろえる、合わせることは一見非効率に見えて、重要な意味がある。「全員一緒にいただきます」をしないと、朝食を適当にすませる人がでてくる。自由に任せることで適当にすませることがある。

 

 ☆朝学、読書タイム、ノートに意見をかかせる、連絡帳(情けない話だが、、)などが当てはまるかなぁ。

 

◯ルールの浸透
組織が発展途上の場合、ルールも未整備だし、ルールを破る人もたくさんいる。でも、組織が成熟してくると、ルールも確立し、ルールを破る人も出なくなる。でも同時に、そのルールがそもそもどういう目的やプロセスでつくられたのかを理解する人はいなくなり、ルールを守っていさえすればいい、と考える人が多くなる。

☆学級目標がただの飾りになってないか?
アップデートしていきたいな。

◯土壌をつくるのに時間がかかる理由
支配して洗脳したほうが成果は早く出る。
→なぜ成果を求めない❔
洗脳者がいなくなれば、何もできなくなる。自立・自律する力を育てられない。それでは社会に出たときに困る。(長期的視野)

◯自立した集団づくりのステップ
私はチームの進化を四つのステージで捉えています。第一ステージは私からの一方通行の指示。就任から最初の3年間くらいがそうでした。第ニステージではリーダー制度をつくり、選手自身のリーダーシップを養う時期。それが就任四〜六年目くらい。第三ステージは私が就任してから七〜八年目頃からで、私からは答えを出さずに選手の自発性を待つようにさせました。ここでティーチングからコーチングへと指導方法が変わったのです。そして第四ステージ。私は選手やコーチの後ろに構えている形をとっています。

☆信頼ベースと似ているなぁ。来年度は、今年よりも教師主導ではじめて、徐々に手放していく学級づくりにしたい。丁寧に丁寧に。それと、1年間で成長させなきゃ!という〜せねばいけないを捨てたいな。

 

Evernoteにメモしてるので、何度か読み返して更新していきます。

 

☆気づき

教師主導でもいいじゃん。その方が有効な場面って結構あるはず。

自由は段階を踏んでから、徐々に与えた方がいいよな。自由から主体性が生まれたらいいけど、惰性も生まれる場合あるもんね。これも集団の基礎(規律)がどれだけ整っているのかによるんじゃないかな。規律があるから、主体性が生まれます!とは言い切れないけどね。