空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

学生さんから見た教室①

先週の水木の二日間、教員志望の学生さんが教室を訪れてくれました。めあては『学び合い』の実際を見ること。僕からは、見学の条件というわけではないのですが、その日のフィードバックを文章で送ってほしいとお願いしました。


さらに、ブログにも見学の感想を書いてくれました。ありがたいことです。第三者から見られるのは教育実習生を担当した時以来でしたが、私自身も大いに学べた2日間でした。


↓見学された学生さんのブログ

https://lineblog.me/ybtk5241/archives/927248.html


以下ブログより引用

行ってみてすごいなと感じたことは、カナセンが果てしなく誠実に子どもと向き合われていること。いつも正直で、心を開こうとされていた。


覚えているエピソードがある。

放課後の時間に『学び合い』についてカナセンに質問していたとき。
「ここ最近前より成績が上がったとブログで見たんですけど、そのきっかけってなにかあったんですか?」と自分が聞いた。
そうすると、少し考えたあと、「○○さん!ちょっと来てー!」と言って、ひとりの女の子を呼んでくれた。そして、質問したことをそのままその子に投げかけた。
その子は素直に思ったことを話してくれた。友達と仲良くなったら算数の『学び合い』も楽しくなって、いつのまにか成績が上がっていたこと。『学び合い』で仲良くなったというよりは、休み時間にトランプとかで遊んでるうちに仲良くなったことなど。


こういう場面は1日の中でもたくさん見られた。
社会の『学び合い』のときに、前提知識として時代背景は説明した方が良いと見立て、2分だけ時間をもらい、説明していた。
そのようなインストラクションを2分だけ入れてみてどうだったかということを次の授業の最初に子どもたちにすぐ聞いていた。
その見立てと手立てがその子供たちにとってあっていたのかということを、すぐに確認していた。


こんな風に、いつも子どもたちに対してオープンで、子どもたちの意見を聞こうとしているから、子どもたちとのズレが少ないんだろうなぁと思った。
そのズレの少なさが、子どもたちの安心にも繋がっているのかなと思う。


『学び合い』のやり方を学んだというよりは、教師としての在り方を学んだ気がする。
教師だけで全てを抱えず、子どもたちに対して心をオープンに。
理想を子どもたちに求めるのではなく、子どもたちと一緒に理想に近づこうとしていた人で、共に成長していく先生に見えた。
それが結果的に『学び合い』でも結果が出てきたということなのだろうと思う。


こういう風に働かれてる人を見て、ただ授業を見てるだけのはずが、なんだか心が揺さぶられてかっこいいなぁと感動した。

勇気出して見学のお願いをして良かったなと思う。
先生になる前に出会えて本当に良かったなと思える人だった。