空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

『学び合い』を再開したきっかけ(前編)

今年度の『 学び合い』は夏休み明けの8月からのスタートしました。1,2年目の失敗から、一度は関連書籍を全て捨てたほど、『』から逃げていたのです。

 

再開したきっかけはいたってシンプルです。

今の(当時の)自分の中途半端な実践では、目の前の子どもたちを救うことはできないと感じたから。

 

 人間関係やソーシャルスキルに課題がある子がクラスの2割を占める中、このままでは何も変わらない。自分が進むべき方向はどこかと考えた時に、頭によぎった言葉が「1人も見捨てない」でした。

 

 子どもたちが互いに支え合い、仲間を一人も見捨てない集団にするためには、本気で「1人も見捨てたくない」と子どもたちに伝えるべきという結論に至ったのです。

 

  4月は一斉授業をベースに「学び合い」を実践していました。二重かっこではありませんでした。当時語っていたことは「本当の分かるは問題を解けて50%、説明できて50%です。2つ合わせて100%になるようにがんばりましょう。困ったら友だちや先生に聞いていいからね。時間は15分です。そのあと説明のしあいっこね」という感じ。

 

 でも、全員が分かるようにと言いながら、心のどこかで15分間だけで全員が分かることはないと思っている自分や、学び合う雰囲気に満足している自分がいました。わたしにも友だちにもわからないことを聞けない子がいたのにもかかわらず。自分だけがいい気分になっていたんですね。

 

それからです。二重かっこの『学び合い』を再開しようと思いはじめたのは。でも、最終的に腹をくくって決断するまで、迷いに迷ったのです。

 

私の決断を揺るがしていたのは、一斉授業ができないと『学び合い』はできないという言葉でした。

 

後半に続く。