空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

たった1つを変えるだけ

初めてのチャレンジ。

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

 

 

問いを創る授業: 子どものつぶやきから始める主体的で深い学び

問いを創る授業: 子どものつぶやきから始める主体的で深い学び

 


単元は社会科「日本の水産業

質問の焦点(2冊目の本では不思議のタネ)は

「日本の漁獲量は2050年にはゼロになるペースで減少し続けており、各地で水産資源を守り育てる工夫が行われている」とした。

 

1時間目 ルールの紹介とルールを守る難しさ

2時間目 問いづくり

 

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本ばかり読み返してて、はじめの一歩を中々踏み出せなかったのだけど、ようやくようやくチャレンジできた。ドキドキした〜笑 まぁ、それは子どもたちもだよね。

 

「最初は面倒くさいと思ったけど、やってみると楽しいな」ぽろっと言ってくれた一言忘れないよ。

 

まずはやってみよう。

とりあえず、やってみよう。

考えるのはそれからだ。

 

(しっかり振り返ります)

なまえを大切にするということ

二学期の2日前。帰り道に岡町駅前に新しくできた絵本屋さんがあってね。新学期に子どもたちに読み聞かせる本の選書に迷っていたから、「あ、何かいい本が見つかるかも!」と立ち寄ってみたの。書店員さんと仕事や子育ての話をしながら、絵本についてあれこれ話してると、目に入ってきたのはなんとミッフィーちゃん。次男が大好きで、テレビはいつもトーマスかミッフィーちゃんなんだ。表紙は片耳が垂れている「ダン」。(なんで、ダンなんだろう?)と疑問を感じながら本を手にとってみた。

うさこちゃんとたれみみくん (ブルーナの絵本)

うさこちゃんとたれみみくん (ブルーナの絵本)

 

どんな話か伺うと、転校してきたダンがクラスメイトから「たれみみくん」って呼ばれて辛い思いをし、それを気にしたうさこちゃんことミッフィーがダンのために勇気ある行動をする成長物語。 ミッフィーちゃんが子どもたちと僕の間に入る。「これはいい!」と感じて、すぐ購入。クラスの再スタートにぴったりだって思ったのさ。読み聞かせが終わったあとはネームトス。わいわいがやがや、エラーと笑いが起きながらお互いのクラスネームを呼びあった。僕もその場に入ってさ、とてもゆるーい時間だったんだ。やっぱりいいよね、楽しいって。

作家の時間 二学期のざっくり計画案

二学期の作家の時間(超ざっくり学期計画案)

 

 作家の時間を一年間連綿と続けるのは難しい。だからこそ、今学期もジャンル学習にチャレンジする。まずは資料をつかった説明文の視写から。回を重ねるごとに視写する範囲を減らし、子どもたちが考えて書く範囲を増やしていく。同時並行で、他教科(社会)でも、国語で学んだ型を使って説明文を書く練習をする。これなら最小限の準備で書く練習ができる。

 

単元テスト終了後は、自由詩に移行。(他教科で説明文の型は生かしていく)    関西大学初等部の今宮先生が提案されている題材集めと日本作文の会の指導案を追試。生活で感じたことを作家ノートに書き貯め、詩で表現する。「書きたいことを書きたいように書く」への本格的なチャレンジになりそう。その後、余裕があれば投書にチャレンジしたい。意見文といえばいいかな。小学生が様々なテーマで書いた意見文を封筒に入れ、回覧板のように回しながら自分の意見を書き込んでいく。これは大村はまさんの国語の教室から。できるか否かはやってみなわからない。

 ジャンル学習は、計画的にいろんな「書き方」に触れることができるから、自分の書きたいことをどのような方法で表現するか、子どもたちの手札も増えるんじゃないかな。コツコツ授業記録を取り、冬休みに報告できるようにしよう。

自分の感受性くらい

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

 

茨木のり子
詩集「自分の感受性ぐらい」

実践を続ける覚悟

 

「けテぶれ」宿題革命!

「けテぶれ」宿題革命!

 

けテぶれ学習法の本が届いた。ブログより詳しく書かれているので、実践の内容はとても分かりやすい。でも、ボクには難しいかも…。このサイクルを学級に取り入れ、子どもたちへ浸透させていく力…なんというか、そのための覚悟がボクにはないなぁと。あと上手く説明できない気もする。という意味での難しいである。つまり問題はボクにある。(どの実践にも続ける覚悟は必要だから。「けテぶれが」というわけではない) 葛原さんにはけテぶれを続ける覚悟と信念があったからこそ成功できたのだろう。

 取り入れるにしても、教室で今チャレンジしていることにどう絡めていくか。自立した学び手(学習力を持った子)とはPDCAサイクルを回せる学習者のことを指すのか。もちろん、それが1つの大切な要素であることは分かっているけど、その言葉にまだモヤモヤ。なぜ、モヤモヤしているかは時間をかけて言葉にしていきたい。

手元を見つめること

手元の仕事をていねいにこなしていくこと。それが今の自分に必要なこと。それを丁寧に重ねていくことが信頼へとつながること。

 

ボクは巡り合わせを信じるタイプだ。出会う人や置かれた環境は今の自分に必要だから目の前に現れる。自分に起きることは必然で、それをどう受け止めるかで未来が変わっていく。えらくたいそうに書いているようか感じがするけど、本当にそう思う。

 

今、ボクが関わっている人たちや環境。そこで求められていることは手元のことを丁寧にこなしていくこと。これまで以上にそこを意識して前に進まなければならない。その手元のこととは、自分の家族への関わり方だったり、職場で任されている仕事だったり。細かく言えば、与えられた役割をきちんとこなすことだったり、期限を守ることだったりする。そんな当たり前を丁寧に重ねること。できてないから、それが大切だと感じるのだろう。本を出すぞ!と浮かれていた時期があったけど、そこに意識を向けている場合じゃない。他の方々にお任せしよう。

 

万事塞翁が馬。

道はある。でも先は見えない

今年は楽しいけど辛い。

 

単純に仕事がきつくて疲れているとか、人間関係とかが直接の原因ではなく。「変わる」とは新しい自分に出会える喜びと葛藤を伴うものなんだと、それが痛いのなんの。新しい自分に出会えたと思っていたら、染み付いているものが中々とれなくて困ってる。

 

前は言えていた言葉が出てこなかったり、あの時こだわっていたことがどうでもよくなっていたり、、本当は出したい気持ちに無理やり蓋したり。自分と向き合う日々。穴から中々抜け出せず、苦しい。足元の道は見えるけど、その先がどうなっているか分からない。

 

いつかこのトンネルの穴を抜け出しい。

天狗の鼻

去年は「明日は○○について語ろう。今のあの子たちに必要なことだから」と語りの準備をすることが多かった。今年は、なんでかなぁ。子どもたちの姿を見ると、事前に考えていた言葉がすーっと消えていくことが多い。もし、用意していた言葉を語ったならば、それは子どもたちの頭をすり抜けていくのだろうと。

 


 子どもたちはボクらが思っている以上に、彼らなりに折り合いをつけながら学校生活を送っている。昨日の反省を生かして、新しい自分を歩もうとしている。全てがそう上手くはいかないだろうけど、毎日は新しくて日々が変わっている。そんな当たり前のことに目を止めずに、今日はこんなことを、次はあんなことを…と、自分の投げるボールばかりを考えていた。待てずに介入する。今年は、その言葉が、説教じみたものであればあるほど、語る前にスッと消えていく。去年までの自分は相当頼っていたんだな、強く語ることに。今なら、もっともっと子どもたちの声を聞けたのに、彼らが選んだ選択を尊重できたのにと、少しばかり天狗になっていた時期の自分が残念に思えた。

説明文〜ダウト読み〜

説明文「動物の体と気候」 ダウト読み


年間指導計画ではとっくに終わっていないといけない単元なのだけど笑 読書家の時間と作家の時間にチャレンジしたことによって、単元計画がうまくまわっていない。まぁ、なんとかなる。いやなんとかする。調整調整。

 

子どもたちには教科書読み物も、みんなで力を合わせて読んでいこうと伝え、説明文の読み取りがスタート。まずは題名から筆者の伝えたいことを予想し、範読で考え聞かせ。


「あたたかい地方と寒い地方の動物では何がちがうの?」

「寒い所に住む動物はみんな体丸っこいのかな?」

 


子どもたちの予想と本の内容はだいたい合致している。でも、あまり内容は入ってなさそう。そりゃ一回読んだだけでは分からない。そこで、第二時よりダウト読みで内容の基本理解をはかることにした。ダウトのモデルは示していたので、ペアで丸読みを行ったあと、ダウトにするポイント(動物や気候の特ちょうなどの言葉や数字、接続詞)を伝え、班ごとでダウト読みにチャレンジ。難しいなと思うところも、子どもたちは案外覚えていて正直驚いた。結構、内容が頭に入ってるじゃないって。印象的だったのは、普段なかなか授業に参加しない子がダウト読みをノリノリでやっていたこと。読み方が「おじいちゃん読み」(彼のネーミング)で、班のメンバーは「全部ダウトに聞こえる。ちゃんと読んでー」と突っ込みが連発。それでも彼は彼なりの「参加」をしているのだと様子を見る。読み手から聞き手に変わるタイミングでアセスメントと勇気づけをかねて、彼の班のダウト読みに参加。ぼくが気がつなかったダウトにすぐ反応し、正しい文章内容を当てていた。なかなかやる。他の班も様子を見ながら、「先生も参加するわ~!」と班の状況をアセスメント。経験を重ねるごとに「ダウト!」「あれ?まちがえてなかった笑」と子どもたちはダウトゲームに夢中になっていった。次はなりきりインタビュー。序論本論結論の構成はさらっと教えて、説明文は終了。

 

さて、echoで目をつぶりたいこととも向き合おう。自分の負の部分。この振り返りが大切。