空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

【読書家の時間】小説っておもろい!!

読書家の時間も5回目を迎え、音読の代わりに読書20分という宿題が始まりました。

そのような中うれしい出来事が!!

 

「文字読むのきらいやねん。小説なんてマジ無理」と言っていた彼が、ある一冊の本を読み切り「小説っておもろい!!」と叫んだのです。思わすクラスのみんなで拍手!!となりました。いやぁ、これはうれしい。

 

今回、その子に薦めた本がこちら↓

 

新版 宿題ひきうけ株式会社 (新・名作の愛蔵版)

新版 宿題ひきうけ株式会社 (新・名作の愛蔵版)

 

 1回目 5分読んでリタイア。

2回目 ミニレッスン 山場まで読もう!

    カンファランス 15分読むことが目標→達成

3回目 ミニレッスン 人物関係図を書こう。

    カンファランス 20分読むことが目標→達成

    (本人はこの時点で「面白くなってきた」と発言)

4回目 ミニレッスン ふせんを使おう。

    カンファランスなし 1人で35分間の読書達成

5回目 ミニレッスン ふせんを使おう。

    1人で20分間の読書達成→あと10分は寝てしまう笑

 

3学期になって始めた読書家で、本嫌いの子が本を面白い!と思える瞬間を作れたことがとてもうれしいです。一回面白さを知ると、どんどん読書は進みますから。

 

そんな彼が、友達に薦められてチャレンジしている本がこちら↓

少し、背伸びしすぎじゃないかなぁ(笑)と思いながら、見守っていきます。

 

ぼくらの七日間戦争 (「ぼくら」シリーズ)

ぼくらの七日間戦争 (「ぼくら」シリーズ)

 

 

去年、読書家の時間を少しでもかじっていたから、カンファランスも丁寧にできている。

なんて素敵な時間なんでしょう。もっと、もっと早く実践したかったぁ~涙

 

 

 

ひねるな

課題をひねるな。


その課題は、子どもたちが望むことにつながっているか??


じゃぁ、子どもが望む「学びの成果とは何か」


それは、天皇が象徴になった理由を説明できることではない。日本国憲法が大切にしていることを語れるようになることでもない。誤解を恐れずに言うと、それがゴールではないんだ。


ゴールはシンプルなんだ。大人だってそうだよ。特に営業をやっている方は共感するんじゃないかな。まずはそこを満たしてから、理想の教育を求めるんだ。


自転車を乗る練習をしている子が求めることは、自転車に乗れるようになること。結果がでることで、自転車は楽しい乗り物に変わる。


じゃぁ、勉強は??

結果が出ると、勉強は楽しいものに…


自分はどうだった?

結果が出たら塾も楽しくなったよね。

学校の授業が活き活きとしてきた。


シンプルなことを求めてみよう。

ただ、これはシンプルなんだけど、頭をひねらないとできない。なぜなら、全員が結果を出すことを求めるからさ。


昨日出した課題が1番難しいと思っていたけど、そんなことない。変に課題をひねっていただけさ。


ただ、そのひねった課題に立ち向かう子どもたちの姿は最高にカッコよかったけどね。明日、「君たちは最高だぜ!」って伝えたいぐらい。


さぁ、また新しい景色が見えてきた。

あと18日!やってみよう!




課題設定の失敗?

30分の時間がありましたが、1人も達成できず。後10分あれば…1人は…いや、時間の問題なのかな。『学び合い』の課題設定は、10分〜15分で学力上位のメンバーが課題を達成できるレベルが理想とされている。早ければ早いほど、他の仲間を救える余裕が生まれるからです。


しかし、私は1人も達成にたどり着けなかった今回の課題は、達成できるものだと感じています。


最後の語りでは、どんな言葉をかけようかギリギリまで悩みました。


子どもたちの姿を見て思ったのは、対話の少なさ。課題が難しければ難しいほど、対話が増えていかなければいけない。自分一人でじっとしていては、アイデアが化学反応を起こすことはない。


友達との関係で判断に迷ったら、先生や家の人、他の友達に相談したりする。なぜ、そこまでするかというと、「なんとかしなきゃ!」という思いがあるから。


勉強に限らず、自分の目の前に難しい課題が現れたときに、どうするのか。自分の知恵だけで足りなければ、他の人の知恵を借りるしかない。それが、1人で済む場合もあれば、2、3人、…10人ときもあるかもしれない。


自立してる人というのは、他者の力を上手に借りて問題を解決できる人。そのメッセージは変わりません。


さて、この課題は集団として成長すれば乗り越えられる壁なのか。それとも僕が高すぎる壁を設定してしまっているからなのか。


うーん、…僕の経験値では結論が出ない。

どうしたものか。




向き合うことから逃げている

『学び合い』で語ってきたことが、今自分に返ってきている。人と向き合うのってこんなにしんどいことなのかと諦めそうになっている。俺の行動は相手を見捨ててることになるんじゃないかって。


『学び合い』を再開するきっかけになった先生の言葉を思い出す。「見捨てないってとっても難しいことなんだよ。それを身をもって感じたときが本当のスタートなんだ。難しさを知ってるから語れるんだ」俺はにげている。子どもたちに語ってきた言葉から逃げてしまっている。これでは説得力がない。


だから、乗り越えないといけない。結果はどうであれ、相手を見捨てようとしている自分を乗り越えないといけない。じゃないと、自信をもって人の道なんて語れない。


逃げるな、俺。

子どもは大人を超えていく

  3学期から読書家の時間をスタートしました。最近はペアトークで本の紹介にもチャレンジ。子どもたちはとても上手に本の内容を伝えることができます。私もチャレンジしましたが…これが思ったより難しいのです。


子「もう少しくわしく教えてください!」

私「えーっとね、…(しどろもどろな説明)」

子「なるほどー」


子どもたちが話し上手になっているのは、日々の積み重ねがあるからでしょうか。思わず、「君たちの説明は本当に上手だ!」とうなるほどでした。


よく考えれば、彼らは1学期からほぼ毎日ペアトークにとりくんできたので100回以上、質問して、答える練習をしています。私はというと二桁いってるだろうかというレベル。塵も積もれば山となるという言葉の通り、子どもたちでも練習を重ねれば、簡単に大人を超えていくのです。


 また、カリキュラムマネジメントを参考にしたレポートの実戦でも、似たようなことがありました。レポートの見本ができておらず、休み時間に急いで書き上げ黒板に貼ったのです。しかし、その時間に書き終えた児童のレポートに目を通すと、どれも私の内容より分かりやすい。あー、抜かれた。と少しショックを受けちゃいましたが…これって素晴らしいことですよね。ダメかな?先生が抜かれては。 まぁ、元々文章書くのは苦手なのも原因かもしれませんが。


今年1年間で、やはり子どもは有能だと感じました。おぉと唸るものを見せてくれるときの喜びは何にも代え難いですね。ここ最近の書きぶりは、中学の先輩たちにも負けず劣らずなんじゃないのかな?


そんな瞬間を生み出すために大切なことは、やはり「くり返す」ことなのでしょう。できれば嫌味のない「くり返し」がいいでんしょうけど。そして、褒めること。「すごいね」とかではなく、具体的な成長部分と伸び代を伝えること。これも忘れてはいけません。



忘れちゃった!

何を忘れたかって、通勤アイテムの1つ「イヤホン」です。


 片道1時間半の道のりなので、音楽聴いたり本を読んだりしながら職場に向かうのですが、最近は音楽>読書になっていました。音楽って気分も良くなるし、完全に受け身で居れるから楽なんですよね。その流れでユーチューブの音楽動画も見たり。ほんと受け身受け身。気楽に過ごせるのでいい時間なんですけどね。


しかし!

今日はその音楽を届けてくれるイヤホンがない…。しまったぁー、どうしようと少しテンションが下がり…。


こうなると出来ることが限られてきます。


で、こんな感じの過ごし方になりました。

・ぼーっと景色を眺める?

・読書 Kindle→ブログのネタをおもいつく

・ブログ更新

Twitterのニュース確認→授業案を思いつく

・授業案のアイデアメモ


おぉ!超クリエイティブ!!

いつもは音楽聴きながらなのですが、ノイズがないだけでここまで生産的な時間になるとは。文字の内容も頭に良く入るし、何より思考しやすい。アイデアがたくさん出る。


イヤホンがないだけで、こんなに変わるなんて。ぼくの場合、何かをインプット・アウトプットするときの最適な環境は「何も雑音がない状態」なのかもしれない。自分の思考のエンジンがかかりやすい瞬間を発見できた気分でした。


さて、ちょっと視点を変えて。

私が生み出しているノイズってあるのかもしれないと考えて見ました。例えば、子どもたちへの指示や説明、『学び合い』のときの可視化の声など。何気なく口にしていることが、子どもたちの思考を止めてしまってるかもしれない。振り返ると、あのときは、あーあのときも!っと思い当たる時があります。


雑音がなくなるだけで、人はクリエイティブになれる。今回の気づきは、自分の生活を改善する1つのキッカケになるとともに、教室の環境設定や子どもたちへの語りにも大いに生かせそうです。


『学び合い』やっていて良かったよ

放課後、友達との関わりに悩むAさんの話を聞いていました。


少し詳しく話すと、班の話し合いや全体での活動に参加することが苦手なBくんに対する言葉かけについて悩んでいました。


Aさん

「声かけたら、1人がいいって言われるし、どこまで関わっていいのか分からなくなる。かといって、1人にしていたら見捨ててるんじゃないかって思うし、どうしたらいいんか分からへんねん。ほっといてみたいな態度を取るとすぐ拗ねるし。はっきりと気持ちを伝えるのがいいのかどうか。もー、分からん!」


ぼく「大丈夫だよ。それ、見捨ててることにはならへんで。見捨てるというのは、その人に対して何も考えを巡らせないときのことを言うんやって。あえて声をかけなかったり、こういう風な関わり方をしたら不味いかな?こうすれば、あーすれば、って思うのは充分に相手のことを考えられている証拠だと思うよ。立派だよ。Bさんは幸せ者だね。人の関わりって正解がないし、難しいなぁ。でも君の話を聞いて、先生は『学び合い』をやっていて良かったって思えたよ」


こんな話をして今日は終わりました。

自分のことさえできればいい!って言ってた子がこんな話をするなんてねぇ。


相手のあるがままを受け止める。人間だから良いところも悪いところもある。言いづらいけど伝えなきゃいけないときもある。もういい!って関係を断ちたくなるときもある。人間関係って難しい。


ね、明日もみんなでがんばろう。


「行事が忙しいから」じゃないんだね。

いやぁー、6年生ってのは思ってたより忙しいですね笑  本音を言うと、まとめの時期だからって行事入れ過ぎだー!と叫びたいぐらいなんですが…。これではただの愚痴なので。


前回のエントリーで高らかと宣言しました。

にも関わらず、心は弱い方へと流れていってしまいがち。忙しさに学ぶ心を奪われそうになりそうです。


でもやることが減るわけではない。

先輩からはこうも言われます。

「卒業式の練習でしめまくるんやから、ワープ授業(教科書音読のみ)ぐらいの気楽なのがでちょうどいいで」


いや、ちょっと待って。

しめまくるから??うん?


ちょっと待てよ。この時期って、忙しさに惑わされて、教員が目くじら立てまくって指導するから、学ぶ意欲も減退するんじゃないの?


なるほどなぁ。ここでも「大人のあり方」が大切になってくるんやろか。さぁて、何ための卒業式なんだろうね。文書に書いてあることがゴール?それは先生の?それとも子どもたちの望むゴールになってる?スタートのときに、何を語り、何を考えさせていけばよいのだろう?子どもたちは本当のところ、どんな卒業式だったらステキ!って思えるのかな??


そんなこと気にしながら、練習の日を迎えたいな。きっと、そのときのあり方で、残りの日々は如何様にも変わっていくと思ってしまったのです。行事の練習が多いからじゃなくて、忙しさに心奪われたせんせいが学校の面白さを奪っていくんじゃないか!?


…これは仮説です。


また細かいことを考えてしまった。

おやすみなさい。





自然だから好き

『学び合い』をやっていると、自然になってくるんですよ。子どもたちの学ぶ姿が。


「1人も見捨てない」


『学び合い』の軸になる考え方です。2学期から、形を変え、品を変え、繰り返し子どもたちに伝えてきました。この言葉は、良くも悪くもとってもエネルギーのある言葉ですから。気を使いながら、でも包み隠さず。


最近は、Iメッセージとして。私の願いとして語っています。


「先生は、1人も見捨てたくない!困った時は助け合う社会になってほしいし、君たちにはその社会を作るメンバーでいてほしい。自分にできることを精一杯やろうね」と。


この願いが浸透してくると、自然な学びの姿が見えるようになってきます。僕の職員室で起きていることと全く同じ。分からない時は聞いて、聞かれたら答える。ただ、それだけ。とてもシンプルです。


『学び合い』は‘自然な’人の学び方やあり方を見せてくれるんです。


最近始めた「ブロックアワー(自立学習)」では、国語算数社会と各々が取り組んでいる課題が違っても、自分たちのタイミングで助け合う姿が見られます。


きっと『学び合い』の願いが伝わっているからなんだと思います。伝わっているからこそ、個別化・協同化という学びが行ったり来たりできるのでしょう。


全国の先生方は、助け合う姿を生み出すために、いろんな仕掛けを作っていると思います。でも『学び合い』なら、仕掛けを作らなくても、毎日助け合う経験を積ませることが可能です。


いろんな道があると思いますが、ぜひ騙されたと思って『学び合い』に取り組んでみてください。自然な学びの姿が見られるようになりますよ。

【試行錯誤】『学び合い』の単元進行表~算数~

6年生最後の単元です。

量の単位のしくみを調べよう。

 

今回は「繰り返し」を意識して、ワークシートも作成しました。

以下は単元進行表です。もう少し修正を加えて、子どもたちに配る予定です。

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