子どもたちに「」を望むなら、まずは大人が「」をやりましょう。
「」の中には何を入れてもよいです。
あなたらな何をいれますか?
この前、空き時間にいろんな教室を見させていただきました。そこで、先生方はこんな話されてました。
- 早寝早起きは三文の徳やんね。やから早起きしよう。
- 友達のいいろころを見つけよう。
- もっと楽しく歌おうよ。校歌ぜんぜん元気なかったやん。
- 読書は面白い。1週間に1冊は読めるようになろう。
など、話題はバラバラでしたけど。
全て価値のあることです。でも、なぜか「それって大事やんなぁ」ということが伝わってきませんでした。きっと、その話自体が「生き生き」してないから。押しつけのような、表面をなぞるだけで終わっている感じだったからです。
大人はいろんなこと「 」を子どもたちに望みます。求めます。
なぜだろう?そうなれば、すてきな人生になるからでしょうか。
きっと、その事自体に「価値がある」とこれまでの人生で学んでいるからですよね?
じゃぁ、その価値を具体的に生きた言葉で伝えないと。もったいない。
上に書いた5つの話題。自分はできてるかな?
というのは、自分ができている、自分が感じた価値観を語れたらめっちゃ説得力あるんやろなって思ったんです。
上の例で説明します。
自分のエピソードを交えて、その価値を語るんです。
キーワードは、まずは大人から。
①早寝早起きをしよう。
→まずは大人も早寝早起きしましょう。
「今日は朝早く起きて散歩したら、めっちゃ朝陽がきれいだった。帰ったら、コーヒー飲みながら、大好きな読書も英語の学習もできてん。時間にして2時間。幸せやった。これが一週間続くと、14時間。14時間も、自分が自由に使える時間があるねん。めっちゃテンションあがるやん。しかも朝は充電完了してるから、頭はさえるしね。やからはよ寝たほうが得やで」
保健だよりの生活習慣改善コーナーをただ音読させるより、分かりやすいでしょう。
②友達のいいろころを見つけよう。
→まずは先生から、子どもたちの良いところを見つけましょう。
帰りの会で「○○さんは、こんなところが良かった」と伝える。それだけで、クラスの雰囲気がほっこりする。この暖かさが、人の良いところを見つける価値だと体験的に感じてもらいましょう。
※一部の人でばらつきがでないように気を付けましょう。
③もっと楽しく歌おうよ。校歌ぜんぜん元気なかったやん。
→まず、先生が楽しんで歌うこと。
④読書は面白い。1週間に1冊は読めるようになろう。
→まずは大人が読書を楽しむ姿を見せましょう。
先日、本の紹介をしました。「この本は~なお話で、めっちゃドキドキしてん。読んでると先が気になって、止まらなくなるよ」と。すると、数名の児童は「その本貸して!」と言ってきました。誰かから聞いた話でも構わないですが、自分の本音であればあるほど、そのワクワク感が子どもたちに伝わります。
他にもたくさん「」に当てはめられることありますよね。
押しつけがましい言葉で終わるのではなく、まずは自分がやってみて、自分が感じた価値を語りましょう。大人の姿を子どもたちはよく見ています。見えていますから。
子どもたちに「」を望むなら、まずは大人が「」をやりましょう。
あっ、忘れちゃいけない。できない自分を時々見せるのもおすすめです。それで救われる子もいてますから。人間だもの。
(自戒をこめて)
ちなみに、今日の朝読書ははこちら。楽しかったぁ。来週の読書タイムで子どもたちに勧めまーす。
最後まで学ぼう。遊ぶように。
卒業まであと25日。3月には卒業式の練習が毎日入り、慌ただしい日々が始まります。
子どもたちからは、最後に「お楽しみ会をしたい」「1日ずっと遊ぶのはどう?」など、子どもらしい提案が出ています。同僚も「卒業式の練習で疲れるし、勉強はもういいやんな。パソコン室行って、ゲームしたり遊ばせよ」という感じです。
しかし、私の考えはちょっと違うようで、
「おっ、いいやん!とこんとん遊ぼう!で、最後までとことん学ぼう!」と子どもたちに伝えています。
この時期は、子どもが浮つきがちと言われます。ですが、実は順番が逆で、目の前にいる大人の浮き足立ってる姿や発言が、子どもたちに負の影響を与えているんじゃないかなと思ってます。
もう授業はいいでしょう。ではなくね。
最後だからこそ、
1つ1つの授業を大切に。
卒業証書を手にして、学校を発つまではとことん学ぼうぜ!と、言える大人でいたいな。
【実践紹介】インバスケット学習×社会
<インバスケット学習>
Twitterでフォローしている「さるさん」の実践をヒントに、社会で実践してみました。どんな実践かとういと、主人公になりきり、案件を解決することで課題に迫っていく問題解決型の学習法です。今回のテーマは「少子高齢化社会に必要な税金の使い方とは?」です。
授業の進度が大分と遅れてしまっているので、そんなに呑気なこともできないのです笑 結果的に、1時間で4時間分の授業内容を扱うことに成功しました。教え込みではなく、「問題解決型」でです。子どもたちからは「『学び合い』と変わりはあまりなかったけれど、楽しく学べたし、たまにインバスケット学習があるといい」という感想が多くありました。感触は悪くありません。
参考にしたさるさんのTwitter
インバスケット学習、プロトタイプ。
— さる@小学校教師 (@saruesteacher) 2017年12月11日
3年生社会科『お店の仕事』
スーパーの店長として、4件のクレーム対応をする体験をし、『スーパーが大切にしていることは?』という問いに対する答えに迫る。
か〜なり子どもの思考は躍動した。#インバスケット#アクティブラーニング pic.twitter.com/Dsamc75i4d
【今回扱った小単元(計5つの小単元)】
- 納税の方法、税金の使われ方
- 議会の仕組み
- ユニバーサルデザイン、バリアフリー法
- 福祉支援
- 育児支援
【授業の流れ】
- 税金の使われ方と議会の仕組みについて(パワーポイント)
- インバスケット学習(案件4つ)
- 資料集をもとに、福祉支援と育児支援の具体例を確認
- 重要語句とまとめを書いて終了
学びのコントローラーを子どもたちへ。
今日から読書家の時間とブロックアワー(自立学習タイム)がスタートしました。感想を言うと…もっと早く始めれば良かったと悔やんでいます。振り返りジャーナルに、この2つの時間をもっと用意してほしいという願いがたくさん書かれていたからです。子どもたちの様子から、改めて学びのコントローラーを持てるって素敵なことなんだと実感しました。
卒業まで、あと24日。24日しかないか24日もあるか、自分の心持ち次第だけど、行事の慌ただしさに惑わされることなく、1日1日を丁寧にデザインします。最後の最後まで子どもたちと学んでいきたいから。彼・彼女らの様子を見ていても、浮かれている様子は見受けられないしね。最後まで丁寧に、丁寧に紡いでいきますよ。
それがラストスパートに、ぼくがやるべきこと。HAVE FUNを忘れずにね^^
ファシリテーターの服を新調します。
最近あかんなぁと思ってること。それは、多動傾向のある子を、ついみんなの前で注意してしまうこと。すぐに言った方が響くと考えている権威よりの自分がいて。その場は治るけど、それを繰り返すとね。他の子たちも、その子に対してそういう注意をするようになるんです。大人の関わり方を子どもは見ていますから・・・。
だから、明日から権威よりの自分を封印する。気になったら、肩トントンとその子だけに聞こえる声でアドバイス。
ようやく、自分の振り返りでそのことにフォーカスすることができました。少しの間、このことに違和感を感じなかった自分が嫌だ。でも、遅すぎることはない。大丈夫。権威から離れた自分の時もあるから。ぼくはまだまだ未熟なんだ。
ぼくのあこがれの先生が言っていた。
「子どもが自分の関わり方全てを体験的に学んでしまうと思うと怖い。だから自分の言動は子どもたちのモデルであることを常に意識している。」と。
そう。子どもは大人の姿をよーく見ている。
だから、GOODMODELをもっと見せないとね。
今回の振り返りは決して引きずりませんよ。だって、毎日がNEWDAYですから。
おっと、その前にファシリテーターの服を新調しないと。
さ、素敵なNEWDAYにしましょう。
おやすみなさい。
当たり前になるまでくり返すこと
「先生、今日も振りじゃ(振り返りジャーナル)やるやんな?」
こんな言葉が聞こえてくるようになりました。
本格的に始めて2年目を迎えた振り返りジャーナル。
振り返りの問いや振り返りの深め方など、試行錯誤は尽きません。
さて、以下の本をセルフチェックを兼ねて読んでいます。
「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社教育書ブックス)
- 作者: 岩瀬直樹,ちょんせいこ
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2017/02/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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その中に次のような言葉がありました。
時間のある日だけ書く。先生が取り組もうと思った日だけ書く。こうなると子どもたちは、今日は振り返るのか、そうでないのかが分からず、先生の気分に振り回されてしまいます。もちろん振り返りが習慣化せず、だんだんと、振り返りジャーナルを書くのが面倒になります。
忙しくなってくると、どうしても後回しになりがちですが、書かない日が続くと、先生も子どもたちもモチベーションが下がり、次に書く日に大きな負担を感じるようになります。「ええ、今日は書くの!?面倒くさい」という具合です。その言葉に先生が自信を失い、さらに振り返りジャーナルから遠くの悪循環です。逆に、毎日書くようにすれば、それが「当たり前」になります。毎日書いていれば、自然と「今日はこれをジャーナルに書こう」と子どもたちが1日のトピックやテーマを見つけられるようになります。
今年度は昨年度に比べて、ほぼ毎日書くことができています。好き嫌いを超えて、当たり前だからやる!というステージに上がっていけてるかな。
「あたりまえのこと」を積み重ねる大切さ。
ペアトークにしても、どんな実践でも、くり返しくり返し。
あー、眠たい!うまく書けません。
おやすみなさい。
久しぶりの読書
- 作者: レイフエスキス,菅靖彦
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2007/11/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 168回
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久しぶりに読書です。
子どもが寝ている合間にコーヒーを飲みながら。至福のときです笑
でも、あと30分もしたら起きそうなので、今日は第3章「読書を自分のものにする」を読んで終わりにします。なぜこの章を選んだかというと、読書家の時間の実践を来年度はコツコツ丁寧にやっていきたいとという思いがあったからです。
だが、しかし!!ぼくの頭の中は『学び合い』脳になっているからなのか、『学び合い』を進化させるためのヒントを、第3章から得てしまいました笑
以下、引用。
子どもはたとえどんなに聡明でも、導きを必要とする。食べ物を選択する場合も、本を選択する場合も、子どもたちが正しい道を見出すのを大人が助けてやなければならない。
これが、今後の『学び合い』をさらにレベルアップさせるために必要な力だと思えた。子どもたちを見取り、半歩先を照らすガイド役となること。どんな聡明な子どもでも、導きを必要とするときは必ずある。『学び合い』で行き詰まっているとき、助言をするのは「子どもたちだけの役目」と勘違いしてしまっているときがあるなぁと振り返りができました。
さて、この感覚は果たして正しいのだろうか。
来週からの実践で確かめていきます。
通勤電車の振り返り『語りは一点集中』
今日は8分かかってしまった冒頭の語り。「今日伝えたいことが2つあってね…1つ目は…」と分かりやすく話したつもりだったんですが…。40分授業だったし。結果としては、子どもたちの空気に締まりが出てきて、良かったと言える。けれど、自分としては長いこと喋ってしまってたなぁと電車の中で1人反省タイムです…トホホ。
語ったテーマは以下2つ
①時間を大切にする=信頼が集まる
②仲良しタイム≠『学び合い』
①は最近通い始めた新しい歯医者さんの話。カルテを書いたあと『当院では無断キャンセルが一回でもあった場合はその後の利用をお断りしています』と言われたんです。そんなこといきなり言ってくる病院ってどうなの?って思う人もいるでしょう。でも、刺激的な例かなと思い、子どもたちにはなんでそんなこと言ったと思う?って考えさせました。他の例では、ドタキャンされた側の気持ちとか、まぁいろいろ。なんで時間って大切なんだろうって。
で、この後の②の話が長くなってしまった。
子どもたちの様子を見ていると、課題達成が目的なのか、それとも仲良しと学習することが目的なのか、フラフラしているなぁという子たちが数名目についてたんですね。あー、気づいてほしい。語りで可視化しようと思い、①と合わせて話したわけですが、、8分も語ってしまいボリュームオーバー。もっとうまく話せたらスッキリ伝えられたのにと猛省中です。話術があれば、2つのことを5分以内におさめられていたのに。
おっと、語りの反省日記になってしまいました。
まとめると、『学び合い』に取り組んでいて簡潔な話が苦手だという人。語りで伝えるテーマは1つにしておくことを進めます。子どもたちが一度に意識できることは限られているからです。大人も一緒。一度にたくさんのことを言ってくる上司ってあまり人気ないでしょう?こちらが求めていたら別ですが。
シンプルに一点集中で伝えましょう。
通勤電車で考えること
明日の『学び合い』は、時間の価値について語ります。
例えば、美容室や歯医者の予約、友だちとの待ち合わせなどの身近なテーマから、時間や期限を守るか否かで、世の中の人はその人が信頼に足る人物かを判断するという話をするつもりです。
なぜ、時間かというと、僕自身のあり方が甘くなってきたから。
自戒を込めて真剣に話します。
あっ、少しユーモアも交えます笑
信頼される人にふさわしい時間の使い方はどんな感じだろう?目をつぶって、理想の学び方を想像してごらんよ。君たちならできる。
はい、どうぞ。
きっとこんな感じだな。
さぁ、明日が楽しみです。
『学び合い』は心の鏡
『学び合い』はとても分かりやすい。
ぼくがこの程度でいいだろうと思ったとたん、子どもたちの伸びが鈍化していった。
子どもたちの成長は、自由だけじゃ絶対に成り立たない。
自由だけで学べるなら、そんな楽なことはない。
厳しさが必要なんだ。要はその厳しさをどう表現し伝えていくか。
緊張感のある場を作るためにはどのような環境設定が必要なのか。
単元自由進度をはじめて、子どもたちはそれぞれのペースで緩やかに学ぶようにはなっている。ただ、決定的に不足しているのはスピード感。なんかだらだらとしている。
自由度が増している授業スタイルでは、子どもたちが学びのかじ取りをしっかりとしなければならない。これは決して簡単なことではない。もはや、大人と求めていることは一緒だ。
ぼくは、子どもたちに甘めのラインを引いてしまっていた。
それも妥協から。それではだめなんだ。
『学び合い』では、僕の心がはっきりと子どもたちの姿を通して映し出されてしまう。
ぼくが甘かったんだ。