夏休みの学び〜硬いワインが美味しいねん〜
硬いワインとは、苦みや酸味が非常に強いワインの味わいを表現するときに使われる言葉。滑らかで重厚、アルコールで圧倒されるようなワインを指す。
先日、東北のボランティアで知り合った友だちと飲みに行きました。
東日本大震災のボランティアに行って、もう5年も経つ。
彼は今ワインの販売営業をしている。
思い出話に浸りながら、
「あのときは真面目すぎて皆に迷惑かけてたよなー。何にしても熱すぎて暑苦しかったよな」
って昔のおれは、、、みたいな話をすると。
彼は熱く語り始めた。
(以下、「」はぼく、『』は友だちのセリフ)
『若いときはさ、真面目にガツガツいくべきだと思うんだよね』
「ほー、というと❔」
『こいつ断固で真面目一徹だな、融通きかないな〜って人は、案外いい感じに丸くなってくるでしょ❔ワインも一緒で、飲んだときに喉しびれるような硬いワインが最終的に美味しくなるねん』
「ふーん、もう少し詳しく教えて」
『硬いワインになるかどうかは実の出来栄えによるんだけど、、、。土っていろんな層があるやん。粘土層とかいろいろ。いろんな種類の土を貫いて、奥深くまで根をはっていく。そうすると、いい養分も悪い養分も、根っこは両方吸い上げてくるねん』
「悪いの吸い上げたらあかんやん」
『その悪いのが大切やねん。良いのも悪いのも両方吸収したワインは味が複雑になる。最初は全然美味しくないねん。でも、その複雑な味のワイン、つまり硬いワインを長い間熟成させると深みのあるワインになっていく。これがたまらなく美味しいんよ。ちなみに、ここのワインは軟らかい。空けるまでの時間も短かったんやろな。美味しいけど、味は単調』
『ワインは生き物やから、人も一緒やんな。いろいろ経験して、魅力的な人になるんちゃうかなって俺は思うけど。真面目なときもあれば、ゆるいときもあってええやん。複雑な方がええねん、人は。やからさ、若いときはガツガツいこうぜw』
ってなことを、HUBのワイン飲みながら話してくれました。
硬いワインについて語る彼はとてもかっこよかったです。
偏る時期があってもいい、
でも偏り過ぎでもいけなくて、両極を経験するのも大切。
ワインの味も、人の人生も奥が深いんですね