空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

反応しよう!

 

「さぁ算数の授業が始まります。課題プリントをとって、ノートに貼りましょう」

「チャイムが鳴ったら、〇ページから〇ページまでの範囲を班で〇読みしてください」

 

授業前に、こんなメッセージを黒板によく書きます。

 

子どもたちが気づくどうか試すわけです。

 

学級開きもまもない頃は、気づけるのはだいたい集団の2割ぐらい。気づいてない子どもたちはとういと、黒板に全く意識を向けられていない状態です。

 

仕方ないでしょう。と思おうと思えばそれでもいいのですが。

 

「黒板に書いているからね」と言われなくても、これぐらいのことは気づける人になってほしいのです。この「気づける力」が『学び合い』のときにも生きてくるからです。

 

子どもたちにはこのように伝えます。

 


「反応しよう」と。

 

 

例)学級開き2日目のあいさつ指導

「今から挨拶をするよ。反応してな」

「おはようございます」

「おはようございます」

「相手に聞こえる声で。おはようございます」

「おはようございます」

「先生、廊下から入ってくるからな。入ってきたら、あいさつしよう。顔が見えた瞬間挨拶しよう」

入室。

「おはようございます!!」

 

例)黒板メッセージに対する反応

「今完璧に準備できている人は4人だけです。反応しよう。目の前にヒントが書かれています」

 

「あっ・・・」と気づく子が。

 

「1人増えた」

 

「あっ!」と

全員がぞろぞろと動き出す。

 

「プリントには今日扱う教科書のページも書かれています。そこに反応できる人は、教科書を開いてすぐ学習を始められます」

 

 

「反応できない人は教科書を読むときも大切なことを見落とすことがある。困っている人が近くにいても、気づけない。反応できる人は見落とさないよ」

 

1人も見捨てない集団として成長していくために。私の場合はこのようなことを細かく繰り返し指導しています。こんな指導は好みじゃないという方もいらっしゃるかもしれません。でも、私はこの緊張感が集団単位での学習には欠かせないと考えています。