空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

上位層の学びを支える環境設定

今年の『学び合い』のテーマは「トップ層も自分がしたい学習をどんどん進める環境をつくりつつ、1人も見捨てないは得だと感じる集団に育てること」です。



私の『学び合い』には、課題達成のあと「先に進む学び」「もどる学び」に分かれます。


内容は以下の通り。


⚪︎先に進む学び(予習)

  次の課題・単元の予習 


⚪︎もどる学び(復習)

  教科書・算ド・プリント学習



その「先に進む学び」がアップデートされました。新たに「研究」というテーマを追加したのです。これは北海道の古田さんとけテぶれの葛原さんからヒントを得ました。



具体的には2つあります。


1つ目は、「教師が設定したテーマの研究」

作成期間については、各単元を貫く学習とし、全単元を通した長期スパンで取り組みます。ただ、ダラダラ取り組んでも仕方ないので、1単内で仕上げることが理想です。


テーマはこんな感じ↓

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2つ目は「問題づくり」

こちらはけテぶれの「みんぷり」を参考にしています。集まった問題は厳しいチェックを経て、みんなに配布する問題集として出版します。


どちらも、やるかやらないかは子どもたちの自由です。もちろん、発展的な学びやアウトプットに挑戦する価値はインストラクションした上です。現在「テーマの研究」に取り組む子たちはクラスの大体2割ぐらい、「問題づくり」が8割ぐらいを占めています。



現在作成中の説明書↓

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「いっしょにやらへん?」と周りを巻き込む動きも見られるようになって、前のめり感が溢れてます。



子どもたちが取り組んでいることはバラバラ。それでも必要があれば、友だちのサポートに徹する子たちもいて、とても温かい雰囲気になってきました。


「ちょっと待ってなぁ。ここまでやったら、そっち行くから」


「今は無理やねん。〇〇さんに聞いてみて。ごめんなぁ」



会話の内容も大人顔負けです。