空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

クラスが変わっても

放課後の出来事


去年担任していた3人の児童が「クラス変わっても振り返りお願いします」と言って、自作の「振り返りジャーナル」を持ってきました。1年間やりたいとのこと。テーマも各自で考えて。


僕が見るべきなのか、振り返りの宛先は現担任の方がいいんじゃないかといろいろ考えました。


が、とりあえず、伴走者はぼくで、現担任にも見せるということでOKしました。


全員とまではいかなくとも、きっとこの子たちにとってジャーナルの存在は大きかったんだ。最初は1、2行しか書けなかったのに。粘り強く続けて良かったと思えた瞬間でした。


43名➕3名で46名笑

徐々に現担任に移行していく予定ですが、

しばらくは、コメント25分以内を目標にがんばりたいと思います笑


今年の目標は毎日振り返ること!

気長にどんと構えてがんばります。

新学期スタート!

新学期がスタートしました。

6年生43名。教室に隙間がない笑


でもでも、ピンチはチャンス!

アイランド型を中心とした授業だと、教室空間は広くなるし。人数が多ければ多いほど、エネルギーも大きいはず。視点を変えれば、プラスに変えられそなことがたくさんあります。


今日は大阪ペースで学んだアイスブレイクでゆるく楽しんで、最後はじゃんけん大会でハイタッチのお別れ。ただ、強く叩く子が多かった、、苦笑

明日は愛と思いやりをこめたハイタッチを求めます。


振り返りジャーナルもここまで人数が多くなると、必須アイテム。43人一人一人とのコミュニケーションを大切にしていきます。


明日はホワイトボードゲームではじまりはじまり〜。


学び合いのお題 (5年 分数のかけ算)

分数のかけ算×学び合い

古畑任三郎


1㎗で3/7㎡の面積をぬれるペンキがあります。このペンキを2㎗使うと何㎡ぬることがでるでしょう。


発問:2㎗って1㎗の何倍?ホワイトボードに書きます。せーの!ダーダン。


子:2!


発問:じゃあ、この問題の答えを求める式はどうなる?5,4,3,2,1せーの!ダーダン。


子:3/7×2


「そやなぁ。1㎗の2倍やから、3/7㎡の2倍になるはずやなぁ。でもな、困ったことに答えがたくさんでてしまってん、 、、


Aくんは

「せんせー!わかった!分子に2かけて6/7㎡や!」


ほんで、Bくん。

「いやいや何言うとんねん。分母の母ちゃん優先や。やから分母に2かけて3/14㎡やで」


ところがどっこいCくんはこんなこと言うてんねん。

「AもBも平等って言葉知らんなぁ〜。子どもも母ちゃんもどっちも大事やねん。やから分子と分母に2かけて、6/14や!」


「さてさて、ABCのどの計算方法が正しいんでしょうね。今回の学び合い。正しい計算方法はどれか、1㎗マスの図を使って説明してもらいます」


Aやと思う人?

Bやと思う人?

Cやと思う人?


「いろいろやなぁ。じゃあ、自分とは違う考えの人を仲間にできるように説得してみて。自分の説明で相手の考えを変えれたらすごいなぁ〜。」


めあて

正しい答えはどれ?

3/7×2の計算方法を図を使って説明しよう。


「はい、どうぞ」


賛否両論あると思います。


でも、うちのクラスには古畑任三郎式があってるんですよね。

会社活動再開

会社活動がスタートしました!


1学期もやってたんですが、

勢いだけで終わってしまい、、



3学期からうまくいくかなぁ

子どもたち冷めてないかなぁ


といろいろ不安もあったんですが、


「あと40日しかないけど、 勉強も遊びも思いっきり楽しもうぜ!」


この一言で始めちゃいました笑

インストラクションは勢いだけ!


「クラスもさ、学年もさ、楽しかったら超幸せだよね。学校や遊びのルールで叱られることが増えてるからさ、そんな雰囲気をさ吹き飛ばすようなオーラをさ、5年1組からつくっていこう!楽しまなきゃ損だよ!」


もう、ほんと勢いだけ!


意識したのは、先生がほんとに楽しみたいって思う気持ちを全面に出すこと。


それだけ。



さて、なんでも工作会社に早速仕事を依頼。


「給食当番表の作成」


え、今さらと思うかもしれませんが、


3学期の当番表なかったんですよ笑


で、やっぱり不便やなとなって、

過去のサンプルをもとにつくってもらいました。


そしたら、

「せんせー、うまく中心とられへん」

「そかそか、じゃどうしたらいいと思う?」

「えー、わからん!なんかいいアイデアない?」

「そかそか。では君に秘密の道具を授けよう〜、タッタラ〜コンパス〜!」

「あっ、わかったわかったで!半分のきょり測るの!」

「そうそう。じゃぁ、8等分するにはどうしたらいい?」

「分度器やろ!いけるわ!」

「なー、ここで算数で習ったことが生かせるんやなぁ。もう君は当番表作れるわ。やったね」


パニックになったら立ち歩いてしまう彼が、輝く瞬間。


心が温まる瞬間。


係活動についてもっと研究したいなぁと思えた日でした。



で、明日の活動というと


イラスト会社ポケモン部による

ポケモンクイズ

ギネス記録会社による

1分間前跳び競争



ええ感じやん。

あっという間の3学期、楽しんでいこうぜぃ〜!


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「PAなんてやりたくない」の背景

PAなんてやりたくない」


ちなみに、その子の言葉の背景にあるエピソードとして思い浮かぶのは


PAやペアトーク、ホワイトボードミーティングなどで成功体験が得られなかった。

PAでは自分の考えを表現することが難しく、振り返りをジャーナルに書けないことが多くなった。口頭での振り返りもしていたが、結局ペアトークも苦手なので話す振り返りも十分に機能しなかった。

・ぼくがペアトークの相手になって話を聞こうとしたときもあったが、PAで上手くいかなかったときは機嫌が悪くなかなか口を聞いてくれなかった→振り返りができないまま終わる。


まとめると、

成功体験の少なさ→価値が分からない

失敗経験の積みかさね→嫌い


今のところ、シンプルにまとめるとこんな感じです。


心の体力が冷えてたんやろなぁ。



弱点は振り返り、、なのか。

その子が輝ける場面設定、、なのか。


どうしたら心の体力温まるかなぁ。


うむむ。

PAなんてやりたくない

ある男の子が「PAもペアトークも嫌や、ホワイトボードも嫌いや。このクラスは他のクラスと違うことしてるから嫌や」と別件で指導しているときに言うてきたんです。

 

その子は学力も厳しいし、振り返りジャーナルもなかなか書けないし、あかんこと指摘されたらすぐ拗ねて口をきかなくなることが多くて、関わる上でいろいろ課題がある子です

 

言葉をそのまま鵜呑みにせず、根底の原因は何なのか、対話することにハードルがある子なんですけど、時間をかけて向き合っていきます。

 

自分が大事にしている実践を、全部否定されたので、ある意味自分のやっていることを見直すチャンスやと考えています。

 

全員に合う実践なんてないんですが、今回の件で自分の実践で苦しんでいる子がいるかもしれないと振り返れました。

 

さて、次につなげるために。

 

また1つ壁がやってきました。

 

 

新たな風がふく

今日はとっても嬉しいことがありました

今週は水曜からインフルエンザでぼくのクラスは学級休業になっていたのですが、その空き時間に同学年の主任のクラス、3年3クラスでプロジェクトアドベンチャーをする機会を頂きました。

ここからです!
PA終了後、職員室で給食を食べた後の出来事。

PAの様子を見に来ていた教務の先輩が、ななななんと、 「思考より試行やろ!岩瀬さんの本買ったよ!」と信頼ベースの本を見せてきました。

話し合い活動の研修で、ちょんさんや岩瀬さんの考えをもっと知りたくなったそうで。さらにカバンの中から「効果10倍の学び方」と「人や町が元気になるファシリテーター入門講座まででてきて、もうびっくり。

「研修が終わって、すぐにAmazon見たんやで。いや、なんかな、ちょんさんの話や君のプロジェクトアドベンチャーをする様子を見てな、このままでいいんか?って思ったんよ。なんか適当にこなす知恵はあるんやけど、悔しくなってきてな。また見に行かせてほしい。教えてくれ」

もう感激で泣きそうでした涙。

そこからは、信頼ベースとプロジェクトアドベンチャー談義に花を咲かせ、学級ゲーム&アクティビティ100連発もお持ち帰り頂きました。

さらに、PAをさせてもらった1つ上の主任からも、「プロジェクトアドベンチャーもっと知りたい。信頼ベースについても知りたい。ほんのちょっとの工夫で子どもたちがあんなにも変わるんだよ。こんなに学びたいって思ったの初めて」と。

ということで、信頼ベースのセミナーを紹介すると、もうやる気満々で笑
3月末のセミナーに一緒に参加することになりました。

「クラスだけじゃなく、この学校を変える可能性秘めてるよね!」

同僚からそんな言葉が出るとは思ってもなく、新たな風が吹いてきたぞ!ともうワクワクドキドキが止まりません。

学級休業中の思わぬ出来事。
とても幸せでした。

以下は主任のクラスの振り返り。
PAって可能性秘めてるなぁ〜。

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出前授業でPAやってみた!

学級休業中にチャンス到来。


なんとなんと、

主任のクラスで5時間目をまるまる頂戴し、プロジェクトアドベンチャーをする機会を頂きました!


いつもうるさくて怒鳴ることが多いと聞いていたので、どんなものかなぁ〜と少しドキドキしながら教室に入りました。


が、子どもたちはとても有能で力がありました。


まずは先生クイズから始めました。お題は小学校のときにやっていたスポーツ。静かに相談もとても上手。


その後の流れはこんな感じ


・静かをつくろう

後出しじゃんけん

・バキューン

・ウエスタンチャレンジ

・フルバリューコントラクトの確認

・チャレンジバイチョイス

・愛と思いやりの机運び

・ラインナップ

・パタパタ


フルバリューコントラクトの話の中で、印象的だったのは、BE HEREのところでの子どもたちの反応。


「プロジェクトアドベンチャーでは一人一人の気持ちを大切にするから、自分でチャレンジを選べるんだ。例えば、今日は友だちとケンカして参加する気分になれない。そんなときは無理して参加しなくていい。その代わり、今日は見学する、いや先生のお手伝いをするなどなど、自分で参加の仕方を選んでね。これも立派なチャレンジだから」


「参加するかどうか選べる」という話を聞いて、子どもたちは目が点になってました。


さて、PAではというと、鈴と手の合図で静かをつくる成功体験を積み、バキューンでできないことを楽しみ、ウエスタンチャレンジで無邪気に交わり、ラインナップで自然に協力して。パタパタで目標達成のため気持ちを1つにする。


子どもたちは有能でした。


主任の感想というと、

「こんな子どもたちの姿は初めてやった。ふざけるわけではなく、みんなが1つの方向に向かっていく感じ。無邪気に楽しむ感じ。縛りつけてたんかもなぁ。あと、あんなに静かにできるのが驚いた。それと、先生が子どもたちを否定する言葉が一切なかったから、全てを受け入れられている安心感があったね」


子どもたちの姿は主任の言葉通りでした。


子どもたちには力がある。

ただ、上から押さえつけられて発揮できていないだけ。


他のクラスでPAをやらしてもらって、改めて感じました。


明日は1〜4までプロジェクトアドベンチャー!こんなにもチャレンジの機会を頂けてぼくは幸せ者です。


感謝感激雨あられ

学び合いのお題 (5年 割合)

問題文

みかさんは250円のマジックペンを30%引きの値段で買いました。代金はいくらですか。


「えー、30%引きとかめちゃ安いやーん。なんぼもってたらええんやろ?えーっと、もともとの値段に0.3かけたらええやんな。」


250×0.3=75

「めっちゃ安いやん!ラッキー」


「いらっしゃいませー!」


「これくださーい(75円を出す)」


「お客様代金まちがってますよ。これじゃぁ足りないです」


「えー!!!計算まちがえたんかぁ!?いや間違えてへん。買われへんやーん涙」


寸劇終了


「さて、代金がちがっていたみたいですが、結局250×0.3=75の75円って何やったんやろ?」


めあて

割引の代金の求め方を説明できる。


ポイント

求め方は2つあるよ

75円の正体も説明しよう

もとにする量は250円


インストラクションはざっと6分。


インフルエンザの対応で、クラスから離れなければならず、学び合いの時間はほぼ子どもたちに任せていました。


子どもたちに「なんで?」が生まれたら、意欲はグーンと高まる。


少し粗いけど、こんな導入もありなのかもしれません。わかんないけど。

何でも冒険にしよう!

毎日に「ドキドキワクワクのチャレンジ」があるってとても素敵なこと。



でも、2学期までは毎日なんて難しい。

毎日大層なことなんてできないよ。


と思ってました。


が、最近いろいろやっていて、


あれ?これってドキドキワクワクのチャレンジになってるよね?って思う瞬間があります。


枕草子の暗唱

漢字テスト

視写

時間走

音読

給食

帰りの用意


などなど、少しの工夫を加えるだけで、ドキドキワクワクにできるんです。


そのために一番大切なことは目標設定。

自分で少し背伸びの目標を決める。


例えば、枕草子の暗唱大会。

①春+音読

②春夏+音読

③春夏秋+音読

④春夏秋冬

の四つから自分の目標を選び、


読み間違え、10秒以上の間はアウト。

発表は自分から挙手。

挙手がなければ、魔法のお箸でランダム。

聞く側は発表者をじっと見つめる。


などルールを定めれば、もう冒険です。


「せんせー、めちゃ緊張した。頭の中真っ白になりそうやったよ」


ね、この緊張感を感じる瞬間って大事。

ドキドキするもんね。


もちろん、いきなり目標決めてがんばりましょーっ!と言ったら、上手くいくわけではなく。


プロジェクトアドベンチャーで目標設定の大切さを確認し、エビングハウスの法則で練習を繰り返すことの大切さを伝えたりしました。


実際に自分も枕草子を全文暗唱して、それまでに至る過程を具体的に伝えました。


漢字テストも目標点を毎回設定。

目標達成のために、宿題ではない学習をどれだけ積めるのか。


楽しく、少しドキドキワクワク、

やってみよっ!って思えるしかけを少しの工夫で作りたい。


最近の関心ごとです。

来年は1学期から意識してやりたいなぁ。