謝りたい
失敗しました。
ある子に期待をかけ、願いをかけ「自分から聞いてみようね」と念をおし、私からのアプローチは控え、30分間彼の姿を見ていたのです。結局、彼はよくつるむ友だちとくっついたまま何もやらず授業を終えてしまった。周りの子たちは「ちゃんとしいや」とは言ってくれるものの、声かけはそこまで。自分の課題に必死。
私自身も、普段なら全員達成を求めて周りの働きかけを期待する声かけをしたり、私が個別指導でじっくり関わるといったスタンスをとったりと、他の手立てを打っているのですが…今回は他の子のフォローもあり、その余裕がありませんでした。
それなのに、最後に私がかけた言葉は「今のままでいいの?今日の30分なにもしてないやん。もったいないよ」いう芸のないもの。そんな言葉でやる気がでるはずもないのに。
なぜ、そんな言葉が出たのだろう。
心のどこかで、「君は甘えているだけだ。まずスタートを切らない君が悪い」と決めつけていたのかもしれない。いや、彼と同じように学習から逃げていた友だちが成長している中で、彼だってその姿を見て変わっていけるはずと期待していた。この気持ちに間違いはない。
いつもつるんでいた仲間が変わっていく。その姿に焦りがあったのかも。「俺置いてかれてるやん」と複雑な気持ちがあったのかも…。そんなことを考える余裕もなく、授業だから、勉強だから、将来生きていくために考える力・書く力が必要だから・・・と正論をぶつけることしかできない自分にうんざりしてしまった。彼を変えようとするんじゃない。周りの仲間こそが彼を変えていける。落ち着けば分かることなのに。
最後に語るべきは「「ちゃんとやろうや。」の言葉で友達が変わらない。その姿を知っているのに何もしないのは見捨てているのと一緒だよ」という集団へ向けての激励の言葉…
いや違う。
そんなものが原因ではない。
週末に落ち着いて整理してみる。
もう一度この本に目を通してみる。
「勉強しなさい!」を言わない授業―年間を通して、クラス全員の成績を上げ続けるなんて簡単だ!
- 作者: 西川純
- 出版社/メーカー: 東洋館出版社
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本
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身勝手な発言をしたことをあの子に謝りたい。もう一度スタートを切りたい。
変わるべきは僕なんだ。