モンテッソーリ教育より~選択肢から選ばせる~
まもなく2歳になる息子。最近の口癖は「いやッ!」です笑 ほんま、便利な言葉覚えちゃって・・・というのは半分冗談半分本音で、自分の意志を表現してくれることに喜びを感じつつ、こちらのペースで物事が進まないことに「うぅー!!」となってしまっています。昨日まで大好物だったものが、今日はプイッと顔を背けられ食べてくれなかったり、「おむつ変えよう」と言っても、「いやや」と逃げられたり。とはいえ、こちらのペースで進めようとしていることが良くない。コントロールしようと思っても、無理なわけですから。と言いつつ、無理やりつかまえて力業で行くこともありますけどね。
息子を寝かしつけた後、モンテッソーリ教育の解説書を開くと、あるコラムが目にとまりました。
ふたつの選択肢から選ばせる
「いやいや」の時期に有効な手段は選択肢をあげること。たとえば、台の上から下りないときは「ひとりで下りる?だっこで下りる?」と聞くとどちらかを選んですぐに下りるでしょう。「着なさい!」と言うといやがるのに、「お出かけするけど自分でジャケット着る?それともおかあさん手伝う?」と聞くと「自分でやる」と言ってさっと車に乗ったりします。制限のある選択ですが、子どもは自由をもらったように感じて素直になります。選択肢の数はふたつくらいがベストで、子どもが知っているものから選ばせるようにします。
おー!!タイムリーな話題じゃないの!とうなづきながら、コラムを読み進めているとむくっと息子がお目覚め。早速実践です。
上着を着せようとすると嫌がるので、
「くまさんの服にする?電車の服にする?」
すると電車の服を指さして、袖を通してくれました。
ご飯を食べるのも最近嫌がるので、
「トマトからにする?パスタからにする?」と聞いてみると、
トマトを指さして、パク!そのあと、パスタも完食。
別に嫌がっていないときでも・・・、
公園の3種類の滑り台と砂場どちらから遊ぶか選ばせました。
「すべり台にする?砂場にする?」
「しゅー、しゅー(すべり台)」
すべり終わった後、
「どのすべり台にする?」
「ここっ!」と指さし。
日々の活動をなんとくやらせるのではなく、「選択肢から選ばせる」というプロセスを踏み、「自己決定の機会」を与えること。自分で選んでいるからこそ、自由を感じられるわけですね。命令だと背きたくなるけど、自分の意志で決めたことは実行できる。
ただ、この手の話は決して初めて聞いたわけではなく、ファシリテーションやコーチングでも耳にしたことがありました。昨年度の学級でも、授業や係活動など時間で「どうする?AとBという案があるけど、どっちにしたい?」というような会話を頻繁に子ども達としていましたから。
子育てと小学校での関わり方をつい分けて考えていましたが、決してそんなことはない。幼児に限らず、小学生、中学生、高校生、大学生、大人・・・とどの段階でも当てはまる大切な視点です。
その日の夜。歯磨きの時間。
子育てに「選択肢から選ばせる」という視点を見出した私は調子に乗っていました。
歯ブラシが二つあったので、どっちにするか聞いてみたのです。
「こっちにする?」
「いややー」
「じゃぁ、こっち?」
「いややー」
「・・・」
選択肢の中から選ぶということを拒否されてしまいました笑
くっそーっっ!!