空飛ぶかめ

小学校での実践について、あれこれ記録します。

社会科〜問いから始まる授業は一度終わったけど〜

問いづくりからスタートした社会科の「日本の食糧生産(水産業)」が終了。総時数は…総合も含めて、指導書で予定されている時数を大幅に上回る結果となった。

 

質問の焦点

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子どもたちの問い
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多くの子どもたちが、教師が課題を設定する授業よりも、自ら立てた問いから始まる学習を楽しんでいた。また、教科書だけで学ぶのではなく、タブレットを用いてNHKの動画を見たり、ネットで検索したり、水産庁に問い合わせたりと調べ方の幅も広がった。調べたことは班ごとにポスターにまとめさせ、ポスターセッションを行った。この準備にも時間を取られたため、アウトプットの方法も要検討である。時間管理の仕方も徐々に身につけていかなければならない。

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課題は後ほど整理するとして、今回の学習において、ボク自身が大きな勘違いをしていたかもしれないことに気づいた。ボクは、この学習を社会探究プロジェクトと名付け、子どもたちと取り組んでいた。そもそもこの呼び名が間違っているよね…。どういうことかというと、今回の学習は探究学習ではなく、問いの答えを見つける学習だったということ。探求といえば良いのか。言い換えると、自分たちが立てた問い(すでに答えがあるもの)をロングスパンで調べる学習だったわけだ。市川さんの本を読んで思ったけど、東京コミュニティスクールで展開されている探究学習とは大きく異なる。(探究する力より) 答えのないもの。それを探していく旅。ボクがしていたことは答えのあるものを時間をかけて探していく旅。2050年に本当に漁獲量はゼロになるのか?という問いから、今の水産業を取り巻く課題や今後必要とされることが見えてきたプロセスはとても面白かった。でも、これも探究ではない…。なんか少しごちゃっとしちゃったな。もう一度、本を読み返してみよう。

 

もっというと、今回の学習でキーとなるのは「問いを立てる力」と「検索力」パソコン一台あれば、なんとかなってしまう学習なのかもしれない。既存情報を調査するだけの学習。問いから問いが生まれる子はいたけれど…モヤモヤ。