kanasenの『七転び八起き』

大阪の小学校教員かなせんです。「幸せに生きる」その力を育む場づくりを探求します。ともに歩み・ともに学び・ともに創る。モットーは「やりたいこと」に正直に

天狗の鼻

去年は「明日は○○について語ろう。今のあの子たちに必要なことだから」と語りの準備をすることが多かった。今年は、なんでかなぁ。子どもたちの姿を見ると、事前に考えていた言葉がすーっと消えていくことが多い。もし、用意していた言葉を語ったならば、それは子どもたちの頭をすり抜けていくのだろうと。

 


 子どもたちはボクらが思っている以上に、彼らなりに折り合いをつけながら学校生活を送っている。昨日の反省を生かして、新しい自分を歩もうとしている。全てがそう上手くはいかないだろうけど、毎日は新しくて日々が変わっている。そんな当たり前のことに目を止めずに、今日はこんなことを、次はあんなことを…と、自分の投げるボールばかりを考えていた。待てずに介入する。今年は、その言葉が、説教じみたものであればあるほど、語る前にスッと消えていく。去年までの自分は相当頼っていたんだな、強く語ることに。今なら、もっともっと子どもたちの声を聞けたのに、彼らが選んだ選択を尊重できたのにと、少しばかり天狗になっていた時期の自分が残念に思えた。

説明文〜ダウト読み〜

説明文「動物の体と気候」 ダウト読み


年間指導計画ではとっくに終わっていないといけない単元なのだけど笑 読書家の時間と作家の時間にチャレンジしたことによって、単元計画がうまくまわっていない。まぁ、なんとかなる。いやなんとかする。調整調整。

 

子どもたちには教科書読み物も、みんなで力を合わせて読んでいこうと伝え、説明文の読み取りがスタート。まずは題名から筆者の伝えたいことを予想し、範読で考え聞かせ。


「あたたかい地方と寒い地方の動物では何がちがうの?」

「寒い所に住む動物はみんな体丸っこいのかな?」

 


子どもたちの予想と本の内容はだいたい合致している。でも、あまり内容は入ってなさそう。そりゃ一回読んだだけでは分からない。そこで、第二時よりダウト読みで内容の基本理解をはかることにした。ダウトのモデルは示していたので、ペアで丸読みを行ったあと、ダウトにするポイント(動物や気候の特ちょうなどの言葉や数字、接続詞)を伝え、班ごとでダウト読みにチャレンジ。難しいなと思うところも、子どもたちは案外覚えていて正直驚いた。結構、内容が頭に入ってるじゃないって。印象的だったのは、普段なかなか授業に参加しない子がダウト読みをノリノリでやっていたこと。読み方が「おじいちゃん読み」(彼のネーミング)で、班のメンバーは「全部ダウトに聞こえる。ちゃんと読んでー」と突っ込みが連発。それでも彼は彼なりの「参加」をしているのだと様子を見る。読み手から聞き手に変わるタイミングでアセスメントと勇気づけをかねて、彼の班のダウト読みに参加。ぼくが気がつなかったダウトにすぐ反応し、正しい文章内容を当てていた。なかなかやる。他の班も様子を見ながら、「先生も参加するわ~!」と班の状況をアセスメント。経験を重ねるごとに「ダウト!」「あれ?まちがえてなかった笑」と子どもたちはダウトゲームに夢中になっていった。次はなりきりインタビュー。序論本論結論の構成はさらっと教えて、説明文は終了。

 

さて、echoで目をつぶりたいこととも向き合おう。自分の負の部分。この振り返りが大切。

初めてのブックトーク!

5月28日


総合で読書家の時間。今日のミニレッスンは僕からのブックトーク。インザミドルに書かれていたブックトークの実践を参考に行った。シンプルに僕が好きな本を紹介する。(子どもたちは興味を持ってくれるかな。手にとってくれるかな・・・)とドキドキしながら、全部で4冊の本を紹介した。

 

マチルダは小さな大天才 (ロアルド・ダールコレクション 16)

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  • 作者: ロアルドダール,クェンティンブレイク,Roald Dahl,Quentin Blake,宮下嶺夫
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ノエル先生としあわせのクーポン

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ワンダー Wonder

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二分間の冒険 (偕成社文庫)

二分間の冒険 (偕成社文庫)

 


 ノエル先生とマチルダ以外のブックトークは支離滅裂笑 あらすじやその本の魅力を自分なりに話したが上手く伝えられなかった。ただ「面白かった!読んでほしい!」という思いは伝わったようで、ブックトーク終了後、子どもたちは僕が紹介した本にすぐ手をのばしてくれた。マチルダもノエル先生も取り合いになってしまい、一時騒然。子どもたち同士で予約をしあったり、あまりに読みたすぎて3人で1冊の本を囲んでいる姿も見られた。この子たちの素敵なところは、まずは読んでみる!というマインドを持っていること。ぼくの本の紹介は精度を上げる必要があるけれど、自分が本当に読んでほしいと思う1冊を紹介することが内容を上手く語れるよりも大切なことだと感じた。1学期に全員がお気に入りの1冊をもって、ブックトークをすることが目標。少しずつ宿題の読書も習慣づいてきて、読書家の時間と家庭の読書が連動するようになってきている。

 

チャレンジするたびに思う。読書家の時間で大切なことって実践者自身がどれだけ本を読んでいるかということ。これは岩瀬さんにも言われたけど、読まないとお勧めできないんだよね笑 

長期休暇、図書館にこもろう。あの日以来、読んだ児童書は50冊。1000冊まであと…あー、果てしない笑

まずは小さなチャレンジから

コツコツと長い道のりを…。


担任を続けられる限りは実践を続けて、1年ごとに報告できる機会をつくりたいと思う。今のぼくは家庭と仕事のバランスがとても大切だから、持てる時間を全て実践の研究に充てることはできない。だからこそ、持てるリソースで小さくはじめて、経験ともに大きくしていきたい。

 

そんな自分がお伝えできること。それは限られたリソースの中、最小限の準備で、小さくはじめる作家の時間と読書家の時間の提案。徐々に本で提案されている内容に近づけていく。数年かけて1冊の実践書を渡っていくイメージ。身近に実践している仲間がいるとよいのだが…まずは1人でも始めてみようと思う。ブログやechoに実践の足跡を残していこう。

 


次の小さいチャレンジは、ぼく自身がブックトークをすること。読み聞かせと合わせて、数冊の本を紹介する。読書家では徐々に一冊を読み切った子たちが増えてきた。ぼくのブックトークをモデルにしながら、徐々に子どもたちへと譲渡していきたい。小さくはじめざるを得ない状況って悪くないと思えてきた。

 

息子とはじめてのキャッチボールをしています。野球やりたいんだって。最初はボールを投げたり、追いかけたりすることから。子どもは小さいことから始める天才だ。

作家の時間〜題材集めとのはらうた〜

作家の時間。

 


今日のミニレッスンでは題材集めの方法「マッピング」を紹介。自然をテーマに、連想ゲームのように言葉を広げていく。海、山、川、森、雷、地震、波、星…など。その中で波を選択し、さらにマッピング。さざ波→ゆれる→ザザーン→運ぶ→風→ビューん、といった感じでオノマトペにつなぐ。

 


次に、詩集のはらうたより、からすえいぞうの「ひかるもの」を紹介。なりきり作文で「〜された」のような受動的な結びが多かったため、詩の中に複数の登場人物を紹介させて会話を楽しんだり、恋やあこがれ、誇らしさ、恥じらいなどのいろんな感情を込めた詩の作成にチャレンジしてほしいという思いがあった。

 「ひかるもの」では、からすが水たまりを「おまえひかってるぜ」とほめると、水たまりが「うふふ」と返す会話がある。からすというと迷惑なイメージがあるけれど、夕やけをながめながら言葉を交わす2人の姿は実に愛らしい。「なんとかもちかえれないものか」のからすの最後の一言がみずたまりへの愛着を感じさせる。からす目線でも描く世界で印象はガラリと変わる。他にも詩をいくつか紹介し、その後ひたすら書く時間をスタートさせた。カンファランスも大忙し。子どもたちは少しずつ修正の価値を感じ始めている。共有の時間がとれなかったから、それは次回に持ち越し。

作家の時間を小さく始める

2年ぶりの作家の時間。

いきなり自由なテーマで書くのではなく、「なりきり自由詩」(擬人法を使った詩)にジャンルをしぼってスタート。悩む子もいたけど、多くの子どもたちの鉛筆はとまらない。きっと、書きやすさもあったのだろう。たった、1時間でぐるぐる回る作家のサイクル。あちこちで「読んで読んで!」と作品を見せ合う声が聞こえて嬉しかったなぁ。

 


今後について…

詩と一口にいっても、いろんなタイプがある。(ことを知った。これまでが無知過ぎた) まずは、ボク自身が勉強して、書き手として作品をつくってみよう。詩×題材でいろんな表現ができるんだ。詩の可能性を感じるとともに、好きなように書くってステキかもと、作家の時間に期待を寄せられた1日になった。


明日のミニレッスンは詩の紹介(オノマトペだらけの詩)と修正について。来週は教科書の連想メモからオノマトペへとつなげていく練習を少ししよう。

越えるべき山がやってきた

仲里靖雄先生。今担当している学年の子どもたちの前担任の先生です。過去に、明日の学校でお話を聞いたことはあったのですが、まさか仲里先生の教え子たちを僕が担当するとは思ってもいませんでした。(クラスの約3割です) 

子どもたちの社会科ノートには、自分たちで問いをつくり探求していく学びの足跡が残っていました。子どもたちに聞くと「教科書を見るだけでわかったことをまとめたり、問いをつくれる」と言うのです。ボクも興味津々で、どのように学んできたのか根掘り葉掘り聞いてみました。

 


「このページならどんな問いが生まれる?」

「見たことをそのまま書く!という説明なら、はじめての子もまとめやすいかな?」

「わかったことに「なぜ」や「どうして」と付け足すと疑問ができるね!」

「「つまり」の色が違うけど、わかったことを深めるためのキーワードだったのかな?」

 


といった具合です。子どもたちは言います。「自分たちの問いを調べたい」と。この子たちを更に伸ばしていくためには、ボクの授業観のパラダイムシフトが必要不可欠。毎回教師が課題をつくる授業は…と、いつかは超えたいと思っていた壁が目の前にやってきてくれました笑 これはチャンスです。「仲里先生とかなせんは似てるよ。だから、問いをつくる授業できると思う」と子どもたちにエンパワーメントされています。このような授業を経験したことがない子たちもいるので、導入段階からスモールステップを丁寧にデザインしていこう。と言いつつ、実はこの前、少し真似事をして大失敗したのだけれど…。だからこそ、最初は小さく丁寧に始めることが大切だと実感している次第です。

 


ここ最近の自分が越えようとする壁の高いことといったらもう。何年かかるのよん。

こつこつ続けていること

なんだかんだ忙しかったけど、続けてこれた朝のサークルタイム。子どもたちにとって、みんなで輪になり1日を迎えることが当たり前になってきたような気がする…。「みんなが入れるきれいな円をつくってね」の声かけだけで、自然ときれいなサークルがつくれるようになってきたなと。

サークル対話の後は絵本の読み聞かせ。連休前に終わってしまった「ロバとシルベスターと魔法の小石」を読んだ。子どもたちはちゃんとあらすじを覚えている。国語が嫌いな彼も、読書が苦手な彼女も、次の展開を楽しそうに考えていた。また途中で終わっちゃったけど笑 あと、ちゃーんと意見も言ってくれる。クラスやボクへの意見も。給食当番表はハプニングの末、つくりたいと声を上げる子達が増えました。来週、材料と写真を渡してつくってもらいます。最初からあるのと、ない状態から必要性を感じてつくるのは同じ当番表でも全くちがうもんね。

 


ここまで、詳しくはechoで。

ちいさくまわす

 アトウェルも最初から今のアトウェルではなかったわけで。小さく始めないと空中分解するだろうなと感じた。パッケージだけをひたすら回す作家の時間は…やるにはちょいっと勇気が必要かも。ミニレッスンも追いつかなくなってくる。実践しながら、試行錯誤する余裕も日常にないんだよなぁ。

 

これまでのぼくは、大きな実践に出会うと大きなサイクルを回してしまいたくなる傾向があった。つまり、いきなり本に書かれているレベルをやるぞ!ってこと。それは独身や結婚後、子どもを授かっていないときのこと。連休の多くの時間を教材研究や読書にあてることができた。今は本を2冊読むのが精一杯。もっと学びたいと思えば思うほど悪循環。じゃあ、どうするか?

 

大きなサイクルを小さく回すしかない。時間がないのは変わらないのだから、限られた枠の中でまずは小さくはじめてみる。この小さくの「中身」って案外共有されていないと思っていて、その積み重ね部分の記録を残しておきたいなと。スモールステップの具体を残しておきましょうってこと。短時間で今できること。ネタではなくね。

 

のはらうたをつかった「なりきり自由詩」3年前にひたすらやった。「自分の書きたいことをひたすら書く」からは離れてしまうけど、この実践は1人称という書き方も伝えられる。これを最初に持ってこようかな。まず作家の書くサイクルを何度も回してほしいから。その後、自由詩へと移行していく。同時並行で「作詩」について学びながら、僕自身の作家のサイクルも回していく。自由詩のこと、まだちゃんと分かってないんだけどね。子育てパパがいかようにアップデートしていくか。らしく、らしく、パパとして教師として成長しいかねば。

イン・ザ・ミドル

 

イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室

イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室

 

 

イン・ザ・ミドル。読書家の時間と作家の時間に取り組むに当たって、GW中に必ず読んでおかなければと隙間時間があれば読み進めている1冊です。まだ途中ですが、ナンシー・アトウェルにあって、自分にないものがみえてきました。いや、ないものだらけなんで、挙げればキリがないのですが…現時点ではっきりしていること。


①教師自身が自立した読み手書き手であること

②圧倒的な専門性(アトウェル自身の読み書きの量が半端じゃない)

③アトウェルの「厳しさ」

  (これは意外で…記録の随所に垣間見えました。この手法に対する自信と覚悟が、そのあり方に通じているのだと感じています)

 

まだ途中です。子どもたちが寝たらまた読み進めます。