kanasenの『七転び八起き』

大阪の小学校教員かなせんです。『学び合い』の考え方で授業やクラス運営を行っています。発信内容は小学校教育や教師のスキルアップ、育児などから学んだこと。よろしくお願いします。

どうしたらいいものか・・・

「この単元でどんな力をつけたいんですか?」

 

単元の進め方を相談されると、ついこう聞いてしまいます。でも相手側にしたら、この一言はとても堅苦しく難しい話題に聞こえることもあるそうで・・・(私の伝え方にも問題があるのかな)この場合、相談者の方は、どうすれば円滑に授業が展開できるのか、授業法やテクニックを知りたいだけってこと多いみたいです。

 

陰で言われたことがあります。「相談をすると深い話をされるから面倒やで」と。なら「この単元はこんな風にやれば楽しくできますよ~!」と言った返しがよかったのか。

 

 

単元のゴールイメージって大切なはず。それも単元のみならず、学期レベルで、さらに年間レベルで考えられるとなおよい。なぜなら、最終ゴールが定まらないと、各目標地点ですべきこともあいまいになってしまうからです。言い換えると、単元間につながりのない、ぶつぎりの授業になってしまうかもしれない。とても単純な話です。

 

学習指導要領には身につけてほしい知識・技能が書かれています。つまり既に目標が載っているわけです。加えて、学習指導要領だけじゃなく、「3月にはこんなことができる子どもたちに育てたい。だから、この時期のこの教材では~のような活動を取り入れよう」といった思考ができるようになると、子どもたちの成長プランも描きやすくなる。

 

かくいう私だって、1年目は自転車操業状態で、こんなこと考える余裕なんてありませんでした。毎1時間の授業を考えるので精一杯。

 

でも、いつかはこの視点で考えないといけない日が来るはず。


相談をすると深い話をされるのが嫌なら、2000円程度で売っている授業展開本の情報をシェアするか、「こんな風な技を使えば○○の力がつきますよ」という言葉で返せばよかったのかな。後者の言い方なんて私には到底できませんけど。

 

その人にとっては、この記事の内容も相当堅苦しいものなんだろう。アドバイスは人によって変えた方がいい。今後は自分の意見はひとまず棚において、相手がどうしたいのか聞いて、ちょろっと提案するぐらいにしておこう。



 

 

 

 

 

 

 

気づいてくれる人がいるって幸せだね

 昨日はどうしても授業展開(課題づくり)が思いつかなくて、思わず「ここ、どうやって授業したらいいか分からへん!」と大きめの声で呟いちゃったのです。半径1メートルの人に聞こえるぐらいの声だったかな。

すると、

「どんな内容ですかー?」
  1人の先輩先生が来てくださったのです。


「ここ、僕も苦手やってん。さらっと流したくなるよね。でもどうしたら協同的に学べるかな?」と一緒に知恵を絞ってくださいました。

結果、自分のアイデアと先輩のアイデアを融合させ、具体的なイメージがもてる授業展開が見えてきました。学びの責任で言えば、教師がリードしたり、子どもたちが協同したりと、まるまる任せる『学び合い』にはなりませんでしたが。(帰り道に『学び合い』でもいけることに気づきましたけど…ひらめきってこういうものですね)

先輩の寄り添い方はとても自然で、一緒に考えようとしてくださるスタンスがとても温かい。朝から心がポカポカしました。自分のちょっとした呟きに反応し寄り添ってくださる方がいることのありがたさと、やはり1人で考えるよりも誰かと考えられるって素敵です。それが自然とできる職場なんです。

私は幸せ者です。

今日子どもたちに語ってみよう。
職員室でこんな嬉しいことがあってね!と。







損やで!ほんまに損!

単元ごとに席替えをすることになりました。方法はとてもシンプル。教室につくと、それぞれの机にトランプが置いてあって、みんな揃ったら一斉にひっくり返す。同じ数字同士が班のメンバーになるというもの。おススメです。あっという間に終わりますから。


さて本題。


新たな班のメンバーでの学習が始まり、授業後半にさしかかったころ。残り10分を残して、班の子達にちょっかいをかけてしまう子がいました。集中力が切れたのでしょう。周りの子たちが「静かにして」と言ってもその声は届いていませんでした。


そのやりとりをじっと見つめて、最後はこう語りました。


「今日は周りの子たちから、「うるさいからやめてや」と言われているのに、おしゃべりをやめなかった子がいたね。損だよ。友達の思いに寄り添えない。自分だけならまだしも、周りに迷惑をかけていることすら気づけないんだから。(一部省略) 周りの人はその人をどう思うだろうね?損でしょう?君たちなら分かるよね?先生なら嫌いになるよ


良かったポイントを先に伝えても、ダメ出しの方が印象は強く残りますから。こんな事をあまり語りたくないんですけどね。ごく稀に、ここかな!とおもったときに。


でも言わなければいけない時ってあると思います。見過ごしたら振り返らないでしょう?然るべき人がちゃんと伝えないと。といいつつ、僕の伝え方もまだまだなんですけどね。







焦るな、待て!!

今日は待てませんでした。

 

余計な一言で子どもの姿を可視化してしまったのです。

 

その言葉は、その子に対する周囲の関心を集めたものの、その子の学びやすさや意欲付けにはつながっていませんでした。

 

きっとこう思っていたかもしれません。

 

「いやいや、俺がんばっているところあるで。先生ちゃんと見てや」と。

 

自分の良いところは敏感なところ。いろんなこと言動や表情にすぐ反応します。子どもたちをアセスメントする入り口としては、この力は有効でしょう。ですが、気がついたことにすぐ反応するのもいかがなものでしょう。少し間を取って様子を見た方がいいときもありますし、あえてスルーするときもあります。どちらにせよ、事を急いでしまうようでは丁寧なアセスメントはできない。

 

今回は、担外という立場だから、1日1時間の勝負だからと変に焦ってしまったようです。焦ったところで何も変わらないのに。

 

まずその子のがんばりを価値づける。

それから「どうしようか。こんなやり方もあるよ」と提案する。

それで何も変わらない時もある。そんなもの。

 

変わるときは、その子にとって必要性を感じられた時。

内的であろうと外的であろうと「やろうかな」と思えるときを待つしかない。

 

今日の私はだめだめでした。

 

失敗、失敗、自戒を込めて


所詮他者の表面的な部分しか分からない。

結果へのプロセスや感情は見えにくい。

ちょっとやりとりしただけで友人と錯覚する。


そんな一部分だけで、人を判断しようとするな。しかし、その一部分だけで判断されることもあることは忘れるな。


発信するならば、それに対する疑問は応えよう。ただ、応えるにも限界があるし、表現はその人の自由。ちゃんと分かりたければ、ちゃんと知りたければ会いましょう。



SNSでは真の対話はできないのです。

それは失礼ですよと言われても対話にならないから仕方ありません。気持ちの問題ではなく、システムの問題です。無理です。顔も合わせないで真の理解をはかろうなんて。


他者の権威を借りて自己主張をしません。他者はあなたのアピールの道具ではありませんから。もし、主張したければ主語は自分で己のスペースでやりなさい。他者の文脈に乗っかるな。


発信するならば、アンチからの反応があることぐらい想定しておけ。自分と同じ考えの人たちからの賞賛に溺れるな。それに一喜一憂する人は何のための発信か忘れている。目的を思い出せ。知られたら角が立つような、場合によっては自分の評価が下がる恐れのある発信は、その心配のない仲の良いメンバーとだけ共有しなさい。


相手が答えられない質問はするな。文脈ありきでしか判断できない質問をするな。相手が迷惑だ。相手の貴重な時間を奪うことになる。



自戒を込めて。


『学び合い』豊中の会(自宅)

昨日は、自宅で『学び合い』の勉強会を開きました。人数は4名で、参加者は全員小学校の先生。未経験者、経験者、2学期から始めた方など、経験値はそれぞれでしたが有意義な会になったと思います。途中で長男も参加して、アンパンマン見ながらになりましたけど・・・w


流れとしては、こんな感じでした。

①自己紹介+近況報告

①PPTで『学び合い』の簡単な説明。

②昨年度と今年度1学期の実践の動画の視聴。

③感想共有

④2学期の実践動画の視聴

⑤質問タイム

⑥意見交流


月1回ペースでやっていきたいと考えています。次は10月を予定。教材研究や課題づくりをその場でやってみたり、その他の実践的な話ができる場にしていければいいな。『学び合い』大地の会とは異なり、少人数で未経験の方や初心者の方が集える場にできそう。面白くなってきました。

習熟度クラスの教室をリフォームしました!!

なんとなんと!

習熟度別担当なのに「教室リフォーム」をすることになりました!実は、授業で使う練習プリントやその他の資料を置く場所が定まっていなかったことが原因で・・・「先生ー!置き場所ここにしたらいいんちゃうん?」と言われたことがきっかけです。

 

はー、情けない笑

 

まぁ、でもでも、子どもたちと一緒に教室環境を考える良いチャンスと思い、思い切って昼休みに教室リフォーム隊を募ってみました。すると5名の精鋭たちが集合!!

 

教室内にいろんなコーナーを作りました。

 

1.もどる学びコーナー

 ここには単元の復習プリントが設置されています。

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2.みんぷりコーナー

問題づくりにチャレンジする場所。前単元の「比と比の値」では、A425枚分の問題が集まりました。問題集として出版できそうです。

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3.先に進む学びコーナー

 現在3クラス中2クラスは単元自由進度の『学び合い』に取り組んでいます。クラスの半分以上が予習をするようになりました。今日から「拡大図と縮図」の第一時だったのですが、既に第5時まで終わらせている猛者もおります。明日はその子と余剰時間の使い方について面談をします。

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4.ミニホワイトボードコーナー

友だちとともに考えるとき、また教えるときのツールとして使います。

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5.研究コーナー

教師の決めたテーマを研究します。進め方のサイクルは作家の時間を少し意識してみました。

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下書き用・完成原稿提出ボックス&原稿用紙

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ちなみに、第1回の研究テーマ「比って何!?3年生にもわかるような説明書をつくろう」の下書きが着々と仕上がってきいます。

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6.学びの地図 

これは振り返りでも活用するので、教室の前に配置することになりました。

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というような感じで、子どもたちの助言のもと行った教室をリフォームは大成功!!

なにより、明日からの授業を楽しみにしている様子がうれしかったなぁ。やっぱり「一緒につくる」「自分がオーナーになってみる」といった経験って、子どもたちをワクワクさせるんだろうな。畳がなくても平気平気。

 

さて、残りはこれまでの単元テストを入れる8段チェストとプリンターです。自由に印刷できるようになれば、学びの幅も広がりますね。また、子どもたちの考えを聴きながらバージョンアップしていきます。

上位層の学びを支える環境設定

今年の『学び合い』のテーマは「トップ層も自分がしたい学習をどんどん進める環境をつくりつつ、1人も見捨てないは得だと感じる集団に育てること」です。



私の『学び合い』には、課題達成のあと「先に進む学び」「もどる学び」に分かれます。


内容は以下の通り。


⚪︎先に進む学び(予習)

  次の課題・単元の予習 


⚪︎もどる学び(復習)

  教科書・算ド・プリント学習



その「先に進む学び」がアップデートされました。新たに「研究」というテーマを追加したのです。これは北海道の古田さんとけテぶれの葛原さんからヒントを得ました。



具体的には2つあります。


1つ目は、「教師が設定したテーマの研究」

作成期間については、各単元を貫く学習とし、全単元を通した長期スパンで取り組みます。ただ、ダラダラ取り組んでも仕方ないので、1単内で仕上げることが理想です。


テーマはこんな感じ↓

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2つ目は「問題づくり」

こちらはけテぶれの「みんぷり」を参考にしています。集まった問題は厳しいチェックを経て、みんなに配布する問題集として出版します。


どちらも、やるかやらないかは子どもたちの自由です。もちろん、発展的な学びやアウトプットに挑戦する価値はインストラクションした上です。現在「テーマの研究」に取り組む子たちはクラスの大体2割ぐらい、「問題づくり」が8割ぐらいを占めています。



現在作成中の説明書↓

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「いっしょにやらへん?」と周りを巻き込む動きも見られるようになって、前のめり感が溢れてます。



子どもたちが取り組んでいることはバラバラ。それでも必要があれば、友だちのサポートに徹する子たちもいて、とても温かい雰囲気になってきました。


「ちょっと待ってなぁ。ここまでやったら、そっち行くから」


「今は無理やねん。〇〇さんに聞いてみて。ごめんなぁ」



会話の内容も大人顔負けです。

現代のシステムは脆い

台風や息子の看病によりブログ更新が滞っていました。


先日の台風は自宅を直撃し、その後停電。冷蔵庫やクーラー、テレビなど、生活に欠かせないものが使い物にならなくなりました。信号も消え、交通網も混乱。コンビニも停電のため閉店ばかりで、空いていたとしても食料や水分はない。これまで画面を通してしか知らなかった被災地の景色が目の前に広がっていました。


不自由さって経験して初めて分かるもの。現在はライフラインが復旧し、いつも通りの日常が戻っています。なんと言えばいいものか…人間が生きるために寄りかかってる現代のシステムは実はとても脆くて、それが崩れることの怖さを身をもって感じました。


明日からはまた『学び合い』について書いていきます。






反応しよう!

 

「さぁ算数の授業が始まります。課題プリントをとって、ノートに貼りましょう」

「チャイムが鳴ったら、〇ページから〇ページまでの範囲を班で〇読みしてください」

 

授業前に、こんなメッセージを黒板によく書きます。

 

子どもたちが気づくどうか試すわけです。

 

学級開きもまもない頃は、気づけるのはだいたい集団の2割ぐらい。気づいてない子どもたちはとういと、黒板に全く意識を向けられていない状態です。

 

仕方ないでしょう。と思おうと思えばそれでもいいのですが。

 

「黒板に書いているからね」と言われなくても、これぐらいのことは気づける人になってほしいのです。この「気づける力」が『学び合い』のときにも生きてくるからです。

 

子どもたちにはこのように伝えます。

 


「反応しよう」と。

 

 

例)学級開き2日目のあいさつ指導

「今から挨拶をするよ。反応してな」

「おはようございます」

「おはようございます」

「相手に聞こえる声で。おはようございます」

「おはようございます」

「先生、廊下から入ってくるからな。入ってきたら、あいさつしよう。顔が見えた瞬間挨拶しよう」

入室。

「おはようございます!!」

 

例)黒板メッセージに対する反応

「今完璧に準備できている人は4人だけです。反応しよう。目の前にヒントが書かれています」

 

「あっ・・・」と気づく子が。

 

「1人増えた」

 

「あっ!」と

全員がぞろぞろと動き出す。

 

「プリントには今日扱う教科書のページも書かれています。そこに反応できる人は、教科書を開いてすぐ学習を始められます」

 

 

「反応できない人は教科書を読むときも大切なことを見落とすことがある。困っている人が近くにいても、気づけない。反応できる人は見落とさないよ」

 

1人も見捨てない集団として成長していくために。私の場合はこのようなことを細かく繰り返し指導しています。こんな指導は好みじゃないという方もいらっしゃるかもしれません。でも、私はこの緊張感が集団単位での学習には欠かせないと考えています。