「ボク」の教室リフォームから、「私たち」の教室リフォームへ
教室リフォームPJがついに始まりました!といっても、今年はかなり慎重に(丁寧に)進めています。リフォームにチャレンジした1.2年目は、とにかく畳のスペースをつくりたいという僕の思いが強過ぎて…「ボク主導」のリフォームになっていたんですよね。もちろん、畳コーナーに賛同する子たちは沢山いました。が、しかし子どもたちの手で試行錯誤し、自分たちの学びの場をよりよくしようとするプロセスは…残念ながらあまりなかった気がします。
そこで、今年は事前にアンケートをとりました。リフォームされた教室の写真(岩瀬さんやボクの)を見せて、どんな教室がよいか振り返りジャーナルに書いてもらったのです。
- 読書スペースがほしい
- 班の形はお願いだからやめてほしい
- 今の教室の雰囲気を変えたい
- 今のままがいい(慣れてるから)
- 読書スペースなんかいらない
- ゴロゴロできる場所がほしい
- 班の形だと首痛そう
- 卓球台を入れたい
変えたい:変えたくないの比率は17: 8。班の形がいやだという子に理由を聞くとこれまでの授業で騒がしくなった経験で集中できなかったことや、昨年度1年間班の形のままで過ごし、その中で首を横に向けながら板書を写す一斉授業の経験があったからでした。
「うーん、今回はリフォームにチャレンジするのは難しいのかなぁ」と弱気になっていると、数名がジャーナルに書いたレイアウトが飛び込んできました。「私の班は1人で勉強したいと言っている人がいたから、班の形と1人で学べるスペースをつくってみました」という言葉がレイアウトとともに添えてあったのです。
「あー!そっか。みんなにそれぞれの意見を共有して、それを踏まえたレイアウトを考えてもらったらいいんや!」また同じ失敗を繰り返すところでした。勝手に「畳を置く」と決断したのと、今回のように勝手に「リフォームできない」と決めるのは同じこと。そこにあるのは「ボクが」であって、「子どもたち」はない。「私たち」ではない。そこで今日!子どもたちにジャーナルに書かれていた賛成派・反対派の意見を伝え、異なる意見を両方生かした教室をつくってみようと伝えました。その名も「第一回教室リフォーム〜レイアウトコンテスト〜」
こんな流れで進めました。
- ホワイトボードにレイアウトを書く
- 班で1つに決める
- 実際にそのレイアウトしてみる。
次々と生まれる教室のレイアウト。どれも斬新なものばかりで、子どもたちはボクの想像をいとも簡単に超えていきます。結局、班でまとめきれず。チョウチョウタイムで各班のレイアウトを見て、一票だけ投票することにしました。「選ばれたレイアウトをとにかくやってみよう。やってみなきゃ分かんない」って。
選ばれたレイアウトはこんな感じ。
ベスト3に選ばれたレイアウト。
その他
面白かった。ただただ面白かった。ボクの凝り固まった頭では思いつかないアイデアばかりです。理科専科の先生にも、どこまで机を黒板に近づけてよいかなど、配置について意見を頂きました。そして移動!
「えー!めっちゃ広いやん」
「椅子と椅子があたる〜。腰痛い」
「じゃぁ、角度変えてみたら?」
「それやったらいけるけど、うるさくなりそう」
まだまだ試行錯誤は続きそうです。でも、これこそがボクが望んでいたこと。「ボク」と「子どもたち」じゃなく、「私たち」で考える教室。そんなスタートを切れたんじゃないかな。さぁ、明日は1日この配置で過ごします。